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グラサンが56 ページ17

中島視点

完全にAさんに非がある口喧嘩が始まった。
あーあ、この状況どうしよう…。と呆然と立っていると救急車が目の前に停車した。
中からは与謝野先生と乱歩さんが出てきた。強そうだ。

「A、落ち着きな。」
与謝野先生が呆れた様子で言った。
プシュキンはやっとAさんが大人しくなった為か、そうだ、と話を切り出した。
「その親切な男が言ってた。刺客にこれを見せれば命だけは助かるかもと」

そういい、どこからともなく軍警のウイルス異能者の資料を取り出した。
資料と照らし合わせると顔や素性が目の前の男と全然違った。
こっちが本物か?と混乱していると乱歩さんが後ろから資料を取り上げた。
「本物にしか見えないな。だが…この資料も偽物だろうな」

「敵は…乱歩さんの推理力すら利用して…?」
乱歩さんは資料を与謝野先生に渡しながら答えた。
「厭な手管だ…まるで太宰を相手にしているような…」

すると与謝野先生に宥められていたAさんがひょこっと出てきて、「乱歩さん、太宰嫌いなんです?僕も奴は嫌いです」とニコニコとして言った。

与謝野先生は資料から目を離してAさんの首筋を掴んだ。
「何言ってんだイ。太宰に懐いてるくせに。」
『何ですと!?』
Aさん本人が1番驚いている。不名誉極まりないと言ったふうに頬を膨らませた。

「そう言えば、銃をくれた男から伝言を預かっている。一言だけ___“規則の変更は出来ません”」

…規則…“共食い”を避けようとする限り人が死に続けるって事か…!
乱歩さんは帽子を被り直し言った。
「これでマフィアとの交渉材料が消えた。谷崎が危ない」



__
無線から音が聞こえる。
「作戦通り、鏡花ちゃんが谷崎さんを救出しました!」
珍しく目を開いた乱歩さんは指示を出した。
「車を回せ。回収に行く。」

今の車はトラックだ。救急車は…捨てた。いや、救急車は後でちゃんと元の場所に返すから借りてるだけだ。

トラックが鏡花ちゃんと谷崎さんの回収場所に到着した。谷崎さんは胸から血がでて俯いている。

トラックを道の端に停め、与謝野さんが治療する。

「マフィアの様子は?」
乱歩さんが賢治くんに質問する。
賢治くんは携帯を確認して言う。
「首領を地下避難室に移送させているみたいです。」

マフィアビル内を熟知している鏡花ちゃんは難しそうな顔をして「あそこには忍び込めない」
と言った

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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三原色 - 。さん» なななんと!ありがとうございます!これからも何となくで頑張って参りますので何卒…生暖かい目でよろしくお願い致します! (7月1日 17時) (レス) @page10 id: 3ea33a02c4 (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いですね!応援してます (7月1日 11時) (レス) @page10 id: 26c600857a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三原色 | 作成日時:2023年5月31日 21時

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