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グラサンが55 ページ16

志賀視点

「ああ」
と国木田はだよな、やっぱりそうだよなと言わんばかりの返事をした。
「迎撃の代わりに武装した童子。俺たちの到来を予測していたにしては警報装置も鍵付き扉もなく逃走経路もお粗末だ。一体…」

そして言葉が途切れる。言葉の続きの代わりに国木田は敦くんに声をかけた。
「敦、そこを動くな。」
敦くんは意味が理解できずに「え」と声を漏らす。そして国木田の言葉の原因であろう方向に目線を逸らす。

『おろ?女の子?』
僕たちの進行方向には首に幾つかの爆弾をぶら下げた女の子が居た。女の子は起爆する為であろう紐をしっかりと握っている。

「敦、A、別の経路から奴を追え。此処は俺に任せろ。」

国木田には辛い状況だなぁ…。
そう思いつつも敦くんと踵を返した。
地上に出るあたりでドオッと爆発の音がした。女の子の事も国木田の事も心配で走っているから唯でさえ心臓の音が耳に響くのに、更に心臓の鼓動が速くなった。
『…心臓爆発するかも』


地上に出て道なりに走る。すると船に乗って逃げようとするプシュキンが居た。
「待て!」
と敦くんは思いっきり飛びついた。飛びついた勢いでプシュキンと敦くんは数メートル地面をスライディングする。

敦くんはプシュキンの背中を押さえつけて上に乗る。
「もう終わりだ、観念しろ!」
するとプシュキンは悔しそうな顔をして言った。
「くそ…そうまでして事件を闇に葬りたいのか…!」

『どう言うことかな?』
敦くんに押さえつけられているプシュキンの前にしゃがんでにっこりと笑顔で聞く。
笑顔だと心開きやすいでしょ!
「Aさんの笑顔こっわ!」
『お黙り!』

プシュキンは言うか言うまいか少し悩んだ後、ポツポツと話し出した。
「親切な奴が教えてくれたんだ。俺が殺し屋に狙われているって。俺が昔目撃した轢き逃げ事件の証人を消してる連中が居るって」
一つ息を吸って続けた
「その親切な奴が自衛用の銃や手榴弾をくれた。痩せて青白い顔をした不思議な男だった」

「な…!それじゃお前の異能は」
「異能?」
奴は敦くんの言葉が何一つ理解できない様子で聞き返した
「俺は異能なんか持ってない」

ちょっとムカッとした。
『ふざけんなあぁあ!何で異能持ってないんだよ!一回殴らせろこの野郎!』

「なんですか!社長が満身創痍でピリピリしてるんですか?ステイ!Aさんステイ!」

「ふざけんなはこっちの台詞だグラサン野郎!何で異能持ってないんだとか意味わかんねぇよ!」

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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三原色 - 。さん» なななんと!ありがとうございます!これからも何となくで頑張って参りますので何卒…生暖かい目でよろしくお願い致します! (7月1日 17時) (レス) @page10 id: 3ea33a02c4 (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いですね!応援してます (7月1日 11時) (レス) @page10 id: 26c600857a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三原色 | 作成日時:2023年5月31日 21時

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