グラサンが16 ページ21
志賀視点
その声は乱歩さんの本当にソレでいいのかという疑問の声だ
それを社長はこうバッサリと言い放った
「仲間が窮地、助けねばならん。それ以上に重い理屈がこの世にあるのか?」
『あぁあぁああ!社長好き!カッコいい!もう一生着いて行きます‼︎』
無駄にデカイ声で社長への愛を叫ぶ僕、ちょっと引く国木田、そんな所をちょっと見てから社長は続けた
「国木田、3時間で連れ戻せ」
コレを合図に皆は駆け出した
ものの数分で会議が出来るだけの資料が集まった
国木田に服の襟を引っ張られ会議室の椅子に腰掛ける
国木田が前に立ち資料を並べながら会議が始まる
長いので詳しい内容は割愛
簡単に説明すれば敦くんがぶち込まれた貨物自動車の所有者はカルマ・トランジットという会社だったこと、そこに谷崎くんが調査しに行ったと言うことだ
…谷崎くんと通話している携帯を耳に当てながら国木田が云う「唯一の手がかりだったカルマ・トランジットの職員が口封じに全員殺された」
社長は動揺することもせずごく僅かな手掛かりの資料を乱歩さんの前に持っていき、敦くんを連れ戻せたら褒めてやる。そう言った
乱歩さんの異能力はどんな事でも真実を見抜く能力、まあ、乱歩さんがそう思っているだけで本当は違うらしいけど
乱歩さんは地図上では海を示す所を指さした。「速度は東南東に20節、公海へ向け進んでいる」
僕は地図を覗き込み『船かな?外国に運ばれたら手の出し様がないね』
社長は服の懐をゴソゴソと漁り銀色の光る物を国木田に投げた。鍵…かな?
「港に社の小型高速艇が有る。今出せば間に合う」
国木田は鍵をキャッチするとバッと社を飛び出した
『……そういえばボールペンのインク出なくなってたな…国木田、ボールペンとメモ帳も連れて帰ってきてくれ』
僕は国木田が居なくなった事務所からぼそっと呟いた
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三原色 - あぁあ!@眠る猫 さん誤字報告ありがとうございますうぅ!お返事遅くなってしまい申し訳ありません。エリスちゃんの名前間違えるとか森さんに殺られる…アノ、私の返信の仕方絶対間違えてると思うのですがお手柔らかに…これからもこの小説を宜しくお願いします💪 (2023年2月20日 20時) (レス) id: 13a7bfbe40 (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - 22話のエリスちゃんの名前がアリスちゃんになっています,,,あ、な、なんか私なんかがすいません!!楽しんで読ませてもらってます!! (2023年2月16日 19時) (レス) @page27 id: cd1a79a794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三原色 | 作成日時:2022年12月4日 17時