兄の騎士と結婚します【瀬名泉】 (ページ26)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:23,080 hit

part２４ページ26

「それで？どうしたんだ真」

俺の疑問を無視して廊下を突き進む真

いや、本当にどうした

「いっ、、行ったら分かるよ」

緊張しているのか、声が若干上ずっている

そのうち自分が外の方へ向かっていることに気づき、馬の鳴き声で外に馬車があることがわかった

家出か、確かに姫は手がかかるが、そこまで思いつめていたのだろうか

スバルや北斗の家に行くつもりなのだろうか

真がドアをゆっくりと開くと、さっきまで考えていたことがスっと消えた

「りつ、、と、あ、オリオンの、、」

外にいたのはオリオンの王様とその騎士の人達、馬車の中には婚約者の女性だった

もちろんその中には幼馴染のりつの姿もあり、綺麗な黒髪が鬱陶しそうに朝日に照らされていた

「ゆうくんありがと～、あいつは、、来てないよね」

「うん、部屋の中だと思うよ」

すると赤髪の子とじゃれあっていたオリオンの王様がこちらに寄ってきて

「Aについて、話したいことがあるんだ。驚くかもしれないけど、落ち着いて聞いてほしい」

意思の強いエメラルドの瞳に見つめられた

嫌な予感がした