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＿＿＿＿ゲーム内でのシュメッタ・エーミールとシュルケ・Aとの関係性は詳しくは分からないが、きっとゲーム内でも彼と少年は昔からの仲だったのだろう。
何回目かのエーミールとの密会中でふと思い出した。
エーミールと出会ってから、きちんとした時間の流れと、乙女ゲームのメインストーリーが始まるまでの時間、他諸々…。
エーミールと出会わなかったら一生不明のままだったものが判明された。
エーミールとAは1年違いで入学の為、常に一緒に行動することは出来ないが、昼休みや帰りなど、一緒に行動出来る時は是非一緒に行動しよう、と誘って貰った。
学校の事以外にも、属性関係無しに使える基礎魔法の事や、属性魔法、魔法強化の効率の良い練習法等、エーミールの博識な面が露出された。
「そういえばこの前知り合いの女性にバナナを差し上げたのですが＿＿」
…………まぁ、少し変わった点もエーミール自身の良さって事で………。
楽しそうに世間話をするエーミールをじっと見つめ、周りとは違う、エーミールだけが持つ綺麗な綺麗な瞳を観察する。
Aが持つ光も入れない黒い瞳とは違った透明感溢れる透き通った白い瞳。
以前、「この瞳が不気味だ、と舞踏会等で罵倒された」とエーミールから自身の瞳についての不満を聞いた。
Aさんには申し訳ないが、私には貴方の惹き込まれそうな黒い瞳がとても魅力的に感じると。
＿＿＿お互いに、ないものねだりで、お互いを羨ましがって。
似たもの同士だな
「……Aさん…？」
『……ん、どうした？』
「…いえ、少々……視線を感じたもので………」
頬少し赤らめるエーミール。
日焼けとは全く無縁な白い肌の為、少し赤くなっただけでも十分に目立ってしまう。
『ごめん、エーミールの瞳がとても綺麗でつい。』
エーミールが淹れてくれた紅茶を1口含みながら包み隠さず思った事を素直に言うと、少し赤かった頬がみるみる真っ赤に変わっていく。
顔を手で覆っているが、赤くなっているのは顔だけでは無い。
耳まで真っ赤に染まっていて、最早酔っ払っているのではないかとも思ってしまう染まりっぷりに思わず笑いが出た。
『ぁは、顔真っ赤だよエーミール。』
「ｯ………貴方ねぇ……！！」
『んはは』
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作者名：ぽむ | 作成日時：2024年3月7日 6時
