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「ｯはぁｯ……ｯはぁっ……………鼓膜が破れたって子は！？」
「ｧ先生！！！こっち！！！こっちやで！！！！」
「ちょっ、退いて！！みんな道塞がないで！！！！」
増え続けるガヤに囲まれる耳から血を垂らしている生徒。
鼓膜が破れている生徒の腕を掴み、必死に場所を知らせようとピョンピョンとその場を飛びつづけている生徒。
「鼓膜が破れた生徒が居る」と言われ、慌てて駆けつけたため救急箱も何も持ってきていない養護教諭。
養護教諭を連れてきたレウクラウドは、いち早くAと合わせるためにガヤたちに道を譲る様叫んでいた。
「そこの子！ちょっと離れて！」
「
駆けつけた養護教諭は、すかさずAに回復魔法をかけた。
「………もしもし、聞こえる？」
『…………ェ…はい………？』
「！！！………………ｯ良かったぁ……………………」
「………ほんまお前、心配かけさんなや………」
レウクラウドとシャオロンは安心したのか、その場で崩れ落ちた。
「ウーン……とりあえず応急処置みたいなものだからちゃんとした治療したいし、しばらく様子見たいから後で保健室に来てくれる？」
『…？…わかり…ました……？…』
「………しんぺい神先生、彼、自分が耳の鼓膜破れてたこと知らないんだと思います。」
『………エ"俺鼓膜破れてたんですか………？』
「………エ"鼓膜破れてたこと気付いてなかったの………？？？」
「血が出てた位だしめっちゃ痛かったハズなんだけど…」と生徒にドン引く養護教諭と、「どうりで何も聞こえなかった訳だ……」と謎に納得した生徒がその空間で立ち尽くしていた。
無数にいるガヤ、座り込んで動かない生徒と教師、立ち尽くしている生徒と教師、そして廊下の床に飛び散っている教科書。
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作者名：ぽむ | 作成日時：2024年3月7日 6時
