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「…………くっそ〜……なんで俺が雑用せなあかんねん………」
『………。』
「……さっきから黙っとるけど、お前、マルムに手ェ出したら許さんからな！！！」
あの後、渋々2人で先生の後について行き、教科書を運ぶのを手伝っているのだが、やたらとトイフェルさんに絡まれる。
マルムって誰だよ、前世の世界に似たアイスあったぞ。
俺は非常に優しいので二、三回絡んでくるだけなら別に構わなかったのだが、あまりにも耳の近くで叫んでくるため、非常にうるさい。
………………少しならやり返しても構わないだろうか。
俺は少し無視をし続け、ハッと気付いたフリをした。
『…………ｧもしかして自分に言ってた？』
「お前以外に誰がおんねん！！！」
『………え？……ほら、先生の隣……』
「………ェ！？ちょっ待っヤダヤダヤダヤダ無理無理無理！！！！！！」
「おい待て先生の隣に何がおるんや！？！？」
『冗談です。』
数秒間、場が静まり返る。
「………………オ"ッマエマジでふざけとんちゃうぞ！！！！！」
「驚かせないでよ！！！！！！」
先生とトイフェルさんが一斉にデカイ声を出し始める。
非常に煩い。
涙目になってデカい声で俺に怒ってくる2人を無視しながら、ズンズンと教室へ戻る。
休み時間とはいえ、今歩いている廊下の隣の教室の人達に迷惑になっていないか非常に心配だ。
「＿＿＿＿＿！！！＿＿＿＿＿＿＿！？！？」
……………あれ、静かになった？
やっと反省し始めたのだろうか。
トイフェルさんはなんか未だに口を動かしているが、一向に声が聞こえない。
サイレントで自分に説教されても聞く気ないし聞こえてないしどうしようもないのだが…………。
「＿＿＿＿＿！！………＿＿＿＿＿＿？」
『？』
「…！？＿＿＿＿！！！＿＿＿＿＿！！」
「………………＿＿＿？…＿＿＿＿＿？？」
急に先生が心配そうな顔をしたと思ったら、すかさず焦った顔に変わる。
かと思いきやさっきまで顔真っ赤にして怒っていたトイフェルさんも、一気に顔を真っ青にして先生に何かを話しかけている。
珍しく耳の穴付近から汗が流れてきた、俺はその汗を拭って再び歩きだそうとした。
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作者名：ぽむ | 作成日時：2024年3月7日 6時
