□ ページ41
'
昨日の夜、結局風呂場で寝そうになってマジで溺死しそうになりましたおはようございます。
学校生活2日目にして慣れた手つきで制服に着替えると、いきなり寮母さんの訪問があった。
「…おはよ〜………なぁんだ、もう起きてたんだ。」
『……おはようございます。』
ズボンを先に履いてて良かった、でなければ俺が被害者だとしても世間から見れば加害者扱いされるから………。
「おはよう、Aちゃん。早速なんだけどね、ちょっと頼まれて欲しいことがあって。」
「全寮共有スペースにある飼育小屋、あるじゃない?そこから卵を寮生人数分……あと良ければおばちゃんの分も、取ってきて欲しいの。」
「本来は他の寮生と何人か、当番制で行って欲しいんだけど、昨日バタバタしちゃって決めれてなかったのよ……」
「今日の昼頃役割分担するから、今日だけ!お願い出来る…?」
学校生活が始まる前に寮でお世話になっている時、何度も行ったことがある飼育小屋。
鶏、兎、馬にオオカミ、4週類の動物が飼育されている場所で、その中でも鶏の飼育スペースは教室と変わらない位の大きさだ。
『…卵だけで良いんですか?他に欲しいものとかは…』
「大丈夫!おばちゃん昨日のうちに用意しといたから!卵はおばちゃんが新鮮なのを食べたかったから、用意してなかっただけなの。」
『…ん、分かった。行ってくるね。』
「ほんっとうにありがとう!!」
『代わりにちょっと聞いて欲しい要望があるから、帰ってきたら伝えて良い?』
「?…いいけど…じゃあ、おばちゃん、台所でご飯作ってるから、待ってるわね。」
『うん、分かった。』
そんなこんなで俺は飼育小屋へ向かった。
今日は卵焼きか、目玉焼きか、はたまたスクランブルエッグか。
やはり前世日本人の自分からすると卵焼きが欲しい所。だし巻き卵だったら本当に喜ぶかもしれない。
俺は、大きいカゴを抱えて外へ出た。
「……………。」
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽむ | 作成日時:2024年3月7日 6時