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「……Aちゃんは本当に優しいのね。」









寮母さんは優しく微笑み、手で目を数回擦ったあと、両頬をパチン、と叩いた。









「さっ、おばちゃんは気を取り直して明日の朝ごはんの仕込みしてくるから、Aちゃんもご飯食べちゃいな!!食べ終わったら適当に台所にお盆持ってきてくれたらいいから!!」







いつもの元気な寮母さんに早変わり、忙しそうに部屋から出ると、「追い炊きしといたげるからお風呂も入ってしまいなさいね!」と言い去っていった。











『…………うま。』







寮母さん特性の青じそドレッシングがかかった千切りキャベツがあまりにも美味しくてすぐ無くなってしまった。






タルタルソースが沢山かかったチキン南蛮をかじりつくと、とてもご飯が欲しくなった。






ご飯をかきこんでモグモグしながら、味噌汁で流し込む。







『寮母さん雇いたい〜っ……………』







前世の食生活に凄く似た、というか全く一緒の料理がとても懐かしくていつまでも食べていたい。








夢中で食べていたらいつの間にか最後の1口になってしまったので、今自分が出来る最大の感謝をしながら大切に口に含んだ。









ご飯も食べて気分も良くて、すごく瞼が重くなる。









………マズイ、寝るのは良いとして先に風呂に入ってしまわないと。








俺は着替えと空いた食器を収納魔法を使って亜空間に押し込んだ。








何かあった時にドジして食器割ったら嫌だからね、しっかりした対策はとても大事。






俺は急いで階段を降り、台所に設置されている机の上に亜空間から取り出した食器とお盆を置き、風呂場へ向かった。







今日は課題もないし特に準備する事も無いし眠いし風呂入ったらすぐ寝ても良いな〜、とか思いながら、タオル1枚巻いて風呂場へと繋がるドアを開けた。

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作者名:ぽむ | 作成日時:2024年3月7日 6時

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