□ ページ33
'
「___新入生の君たち、入学おめでとう。」
無事、長ったらしい入学式を終え、高校生活最初のホームルームを受ける。
「今回、君たち1-Bの担任をする事となったホイヒュル・レウクラウドです。君達の先輩からはレウ先生とかって言われてます。」
「遠く離れた国からやってきたから、みんなとちょっと文化が違ったりするけど、それでも仲良くしてくれると嬉しいな。」
「…………と、まぁこんな感じでみんなに自己紹介して欲しい。出席順で1人ずつ、名前とか、意気込みとか、好きな物とか紹介しても良いかも。」
「じゃあ、出席番号一番の___から。」
「はい、僕は_____」
………まさかこの歳になってまた自己紹介をしなければならないなんて。
前世、学生時代の俺は本当に、ほんっとうに自己紹介が苦手だった。
好きな物も特になし、みんなの印象に残るような事も言えない。
だからいつも決まって名前を名乗って「よろしく」と言うだけ。
ありきたりで、特に変な注目も浴びないシンプルな言葉。
「クライン・ロボロです。よろしくお願いします。」
だから、あんなにもシンプルな言葉でここまで注目される人、初めてだ。
少しダボッとした制服に、珍しい面布、そして平均よりも遥かに下回る小さい背。
間違いない、コイツも青い鳥で見たことある。
……………流石に攻略対象全員ヒロインと同じAクラスでは無かったか………。
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽむ | 作成日時:2024年3月7日 6時