【d】pure Liebe 【ra運営】 (ページ14)

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『……さっき君を助ける時にいた…ミルクティー色の髪の子は君の容姿にとやかく言う人では無い…。無論、俺は差別される側だし、君が俺を差別しようと俺は君を差別しないよ。』

少し伸びた髪を軽く撫で、開きっぱなしだった救急箱を閉じる。

「……ぼく、おとなの人に色んなこと言われたんよ。くろかみくろめの人はえんぎ…がわるいとか、シュルケ家の息子はのろわれてる…とか。」

「やけど、ぼく、あんたがのろわれてるとか、そんなわけない気がするんよ。」

『……………………………………………ﾏ゜』

へへ、と柔らかい笑顔で微笑みかけるこの子がとてもとても可愛くて俺の持っている闇属性が浄化される気がする。

「……失礼します、お熱いので気をつけて下さいね。」

『…エーミール、俺の分もあるの…！？』

「冷めてるお茶は美味しくないんですよ。」

マジで有能すぎる。

淹れ直してもらった紅茶をゆっくり啜りながら今日借りていく本を頭の中で考えた。

藍色の彼はエーミールとも仲良く話せているみたいで思わず頬が緩んでしまう。

「そういえば紹介がまだでしたね。私はシュメッタ・エーミールです。」

『…俺はシュルケ・A。Aって呼んでな。』

「ぼく、レイラー・ウツ。レイラー家の長男やで。」

『……………。』

おう…じーざす。

この可愛い少年がレイラー・ウツ？？？？

俺の知ってるレイラー・ウツはBADENDで主人公をUTU48と呼ばれる団体の一員にするとか、彼女が48人居るとか、そんな浮ついた話しか流れてこなかったキャラだぞ？？？？？

『…ウツクン、ヨロシクネ……。』

こんなに可愛い子供が成長したらあんなクズと呼ばれる青年に変わるって、マジでなんかのバグだろ！！！