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道枝 side.
『長尾〜…俺ほんまにここにおっても良いの？』
「大丈夫やって！！みっちーももう立派な乃木オタや！！」
そう言う長尾は、全然俺の方なんか見てないわけで。
たくさんのAちゃんグッズを持ち、これからミニライブが行われるというステージに釘付け。
一方俺も、手にはAちゃんの名前が入った "推しメンタオル"というものを持っている。
あ、長尾が貸してくれたやつね。
『人えぐいなぁ…。』
ステージ前には俺らも含めてたくさんの人、人、人。
女性もいるけど圧倒的に男が多くて、熱狂ぶりが違うから少し居心地が悪い。
しかも…、
ミニライブを見れる位置はランダムで決まるんだけど、俺らが引いたのはステージから2列目。
だから、ほぼ目の前で乃木坂46を見れる位置に立っているのだ。
『はよ始まってくれ…！』
思わずそう願っていると、俺が今日のために必死で聞いて覚えた曲が流れてきた。
同時に耳を塞ぎたくなるほど湧き上がる歓声、ステージに上がってくるメンバー達。
「ほらみっちー！！！あれAちゃんやで！！」
俺はすぐさま、長尾が指さす方向を見た。
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作者名：pomu | 作成日時：2022年7月24日 21時
