※第84話 ページ10
Aが鏡をくぐり抜けると、そこには
「「ううっ……もうたくさん……！」」
ボロボロになった生徒たちと、それを遠巻きに見つめその姿に同情の意を示す野次馬達が、庭を埋めつくしていた。
そして、入寮してきたAの姿を見つけたかと思うと、彼らはサッと道をあける。
その道は、ポムフィオーレの大きな扉へと繋がっていた。
……すると突如その向こうから、この寮のトップである彼の声が響く。
「……は？あの
っ、期日は明日でしょう！？何してくれてるのよ！」
「でっ、ですが寮長！このままでは、身が持ちませんよ！
.
.
そんな声が響いたかと思うと
……また別の部屋から、今度は、他の生徒たちに比べると高く可愛らしい印象を受ける声が聞こえてきた。
そしてその声の主たちを見て、Aもにこりと笑みを浮かべる。
「わあ、寮長ー！」
「皆！大丈夫だった？
……"創作活動"に、支障はきたさなかったかしら？」
そのAの言葉を受け、花のような笑顔をうかべた寮生たちはさらにそれを明るく咲かせた。そして直ぐに、それぞれ口を開き語り出す。
「大丈夫ですよー！ここの壁、とっても質が良くって絵の具乗り最高だったんです！」
「粘土でカーペットとか備品とか汚しちゃっても、すぐに替えのものも出てくるし！」
「あ、巨大なロウソクも作ったんですよー！部屋を覆う超大作です！！」
その言葉を聞き、野次馬たちは同情の目を項垂れるポムフィオーレ寮生達へ向けた。
.
……そして、その野次馬たちの中の一人である、特徴的なハイエナの耳をもつ青年。彼は、自身の目に映るポムフィオーレ寮生の姿を見て、何かを考え込み……ポソりと、呟く。
「＿＿＿Aさんの言ってた
.
"いもむし組ばっかり""すぐに助けを求めてくる"ってのは、こういうことだったんスね」
✿
いつ言っていたか分からないという方は、60話と61話を見てくださると良いかと思います。
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まねきねこ(プロフ) - 星猫さん» さらに新しい作品を書き始めるとなると、この作品の読者様にも星猫様にもご迷惑をおかけしてしまうかと思いますので、今回はお断りさせて頂きたいです。申し訳ありません。 (2021年4月4日 12時) (
レス) id: 5be8c276f0 (このIDを非表示/違反報告)
まねきねこ(プロフ) - 星猫さん» 誘ってくださって嬉しいです。ありがとうございます。ですが、申し訳ございません。現在、この作品でさえも不定期更新になってしまうほど、リアルの方が忙しく…… (2021年4月4日 12時) (レス) id: 5be8c276f0 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年4月4日 1時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
まねきねこ(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます！特に好きなのはワンピースとかですかね……？ジャンプはだいたいわかると思います (2021年3月28日 14時) (レス) id: 5be8c276f0 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月27日 12時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まねきねこ | 作成日時：2020年8月29日 23時
