※第86話 ページ12
そんな彼女は……さらに女王らに追い打ちをかけるように、話し出した。
「……ポムフィオーレの皆様！その理由は、おわかりでしょうか？
まあ、とっととこちらで話してしまいますけど……
見ての、通り。彼女たちは"己の欲望に忠実に"生きています。
そして、社会的にも既にそれを評価されている。
皆様が日々磨いている、"美しさ"という武器。彼女たちも、それを磨けばものすごい力を得ることが出来る。
その素質を殺している現状に、腹を立てたのでしょう？
確かに、"美しさ"のもつ強さは認めます。
が……その刃を磨くことを、彼女たちは望んでいないのです。
己の美しさよりも、作品の美しさを優先する。
インスピレーションを得られた時、時間の許す限り手を動かし続けていたい。そのために、時間が経てば経つほど重くなってくる化粧は、邪魔なだけ。
作品の細かい部分に手をかけたい時、自分に似合うふわふわと下ろした髪の毛よりも、悪戯におりてくる心配もないほど編み込まれた髪の毛の方が楽。
自分自身の体型が最も美しく現れるような、作り込まれたデザインの服は、その装飾が作品に害を及ぼす可能性だってある。だから、そのような事態になる可能性が最も低い服の方が、余計な精神を使わない。
……美しさには、それ特有の強さがあります。ですが、誰もがそれを求めていると思うのは……それを"絶対視"するのは、やめてください」
ポムフィオーレ寮生達は、その言葉を聞き、うっと声を詰まらせる。
確かに……彼女の言うことは正論かもしれない。
だが、彼らが全身全霊で挑む"美"の探求とその伝導を否定されたことには変わりないのだ。彼らの現在の心境は、とても言い表すことは出来ないだろう。
今回ばかりは……
そしてこのまま、この"決闘"は終わりを迎えた
＿＿＿かと、思われたのだが。
突如もの凄い音が野次馬らの後ろの方からしたかと思うと、メキメキと言う音が響き始め……植わっていた大きな木が、広場の石畳に叩きつけられた。
すると今度はその根元から、思わず身震いするような声が聞こえてくる。
「ちっ……つまんねぇの」
✿
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まねきねこ(プロフ) - 星猫さん» さらに新しい作品を書き始めるとなると、この作品の読者様にも星猫様にもご迷惑をおかけしてしまうかと思いますので、今回はお断りさせて頂きたいです。申し訳ありません。 (2021年4月4日 12時) (
レス) id: 5be8c276f0 (このIDを非表示/違反報告)
まねきねこ(プロフ) - 星猫さん» 誘ってくださって嬉しいです。ありがとうございます。ですが、申し訳ございません。現在、この作品でさえも不定期更新になってしまうほど、リアルの方が忙しく…… (2021年4月4日 12時) (レス) id: 5be8c276f0 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年4月4日 1時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
まねきねこ(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます！特に好きなのはワンピースとかですかね……？ジャンプはだいたいわかると思います (2021年3月28日 14時) (レス) id: 5be8c276f0 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月27日 12時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まねきねこ | 作成日時：2020年8月29日 23時
