Starting over② (ページ13)

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深澤side

気を失ったAを病院に連れていき特に異常はないと判明したが念の為朝までは入院。

俺は無理言って病院に残らせてもらってAのそばに居る。

本当は明日いやもう日付も回っているから今日か。
今日のコンサートをどうするのかの打ち合わせやメンバーへの説明などやることは沢山ある。

でもAが目を覚ました時に1人にさせるのは嫌だった。
だってこいつ意外と寂しがり屋だもんな。

眠っているAを見ている昔のことを思い出す。

SnowManが結成された頃のAは男性に対しての恐怖心があるのかあまり俺らと積極的に関わろうとはしなかった。

でも何故か俺にだけは懐いてくれていた。

そんなある日7人で練習をしているとAの様子がおかしかった。

｢A大丈夫？」俺はいつもと同じようにAに近寄り声をかけた。

しかしAは｢辞めて！触らないでください！｣と
拒絶を示した。

この時の俺は重要なお仕事を沢山頂けるようになり自分のことでいっぱいいっぱいだったのでAのおかしな様子をフォロー出来るほどの余裕がなかった。

そのためこれ以上傷つきたくないからAと関わるのを辞めるようになっていった。

俺がそんな態度を取り始めた結果ほかの5人もAに対して冷たい態度を取り始めて行ったのだ。

でも滝沢くんから増員の話を受けた辺りから5人は変わっていきAと話すようになった。
正直羨ましいと思ったし俺も謝って仲良くなりたいと思った。

だけどもし謝って拒絶されたらと考えると怖くて、
もう傷つきたくなくて1歩踏み出せなかった。

でも今日Aが助けを求めた相手が俺だったってことは少し自惚れても良いのかな。

俺が謝ったらAは受け入れてくれるのかな。

分からないけど目が覚めたらちゃんと謝って見ようと思う。

そんなことを考えていると俺も段々と眠くなりAの横で寝てしまった。