#7 ページ8
『中間先生ー！来ましたよ！』
「A、やっと来よったな〜」
ある日、放課後に中間先生に呼ばれた私は
望に待っていてもらい、社会準備室に行った。
『それで、話って何ですか？』
「あのなあ、いきなりこんな事いうのもあれやけど
·
·
別れてくれへん？望と。」
『…っ、え』
冗談はやめて、と言おうとしたが、
そう言った先生の目はとても鋭く、いつもの優しい先生とは別人のようだった。
『…嫌、です。別れる理由ないですし。何で先生にそんな事』
"言われなきゃいけないんですか"
そう言おうとした口は、
中間先生の唇で塞がれていた。
「っ…こういう事やからや。分かった？俺の気持ち。」
『…』
「ずっと好きやった。やのに、望が毎日Aとイチャイチャしとって。前から腹たってたんやで？」
嘘だ。
先生は望と仲良かったはず。
先生は私達の事応援してくれてたはず。
とにかく頭が混乱した。
『別れないって言ったら…』
「Aも知ってるやろ？望がええ大学に行こうとしてんの。もしかすると、望が大学行けへんくなってしまうかもしれへんなあ。」
『っ…』
そんな事させない。
望を夢を壊すようなこと、したくない。
「俺と付き合えば、誰も傷つかないで？」
望の為だから。
『…お願いします』
その後すぐに望には別れを告げた。
「は？なんでやねん。俺の事好きやなかったん？なあ。A！」
『そうだよ。ちょっと顔が良かったから、ふそれだけ。
本当は好きだなんてこれっぽっちも思ってなかったし。』
「…お前、最低やな。」
なるべく酷い理由を言って嘘の自分を作った。
早く私なんかへの気持ちを断ち切ってもらわないと、望が危ないと思ったから。
私の願い通り、望は私と別れた後何人かの女の子と付き合ったりしてた。
もちろん、私の事を忘れてほしいとは思ったけど、こんなにすぐだとは思って無くて
私は望のこと嫌いに何でなれないから、余計に辛かった。
好きでもない人と付き合って、好きな人には嫌われるようにして
なんで私だけ、って。
それが私の高校生活だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1300人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るるこ(プロフ) - コメントありがとうございます！そんな事言われたの初めてで1人ですごい盛り上がりました笑Akarinnnnさんのおかげで心ぽかぽかになったのでこれからも頑張ります！ (2018年8月19日 0時) (
レス) id: 3084ed6a1a (このIDを非表示/違反報告)
Akarinnnn(プロフ) - すっごくおもしろいです！ここ最近見た中で1番おもしろくて更新の通知を見るととても嬉しい気持ちになります。これからも更新頑張ってください(^^) (2018年8月17日 2時) (レス) id: b9f7275503 (このIDを非表示/違反報告)
るるこ(プロフ) - コメントありがとうございます！めちゃめちゃ嬉しいです…！すごいモチベーション上がりました、ありがとうございます笑これからもよろしくお願いします！ (2018年8月15日 0時) (レス) id: 3084ed6a1a (このIDを非表示/違反報告)
あっさ(プロフ) - 面白いですぅぅぅぅ！更新頑張ってください！ (2018年8月15日 0時) (レス) id: 9444ce69a3 (このIDを非表示/違反報告)
るるこ(プロフ) - せりさん» コメントありがとうございます！更新が遅くなりすぎてしまいすいません。ある意味やばいですね…これからもよろしくお願いします！ (2018年3月18日 19時) (レス) id: 3084ed6a1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るるこ | 作成日時：2018年1月13日 22時
