婚約者から愛される方法【五条悟】

神子さんです ページ6

貴方「こんにちは〜」




この人すごい憑かれてる。




「最近…周りで物騒な事が起きてて…寝不足なんです」




貴方「こちらへどうぞ」




私は緑色の袴を持ち上げて、中に案内する。



貴方「近頃、陰湿な方に迫られてませんか？」



「！！そうです！！僕、ストーカーされてて、」



貴方「去年の2月から…ですか？」



「なぜ…わかるんですか」




私は人差し指と中指を合わせて、呪力を込める。




貴方「目を閉じてくださいね」




「は…はい」




貴方「【去れ】」



それを男性の胸に突き立てて祓う。




「ぐっ…」



貴方「深呼吸してくださいね」




苦しそうにする男性。




貴方「日本酒を軽く飲んでくださいね。

水をお持ちしてください」




「畏まりました」




可愛い巫女ちゃんがお水を持ってきてくれる。




貴方「ありがとう」




「……なんだか胸がスッキリします」




貴方「後は警察？えっと探偵？を挟んで御本人様と話し合ってください」




男性は私の手を握って涙を流す。




「ありがとうっ…ございます」



貴方「お守りを差し上げますので、方に離さずお持ちになってください」



私は笑いかけて頭を一撫でする。





貴方「貴方に守り神の御加護があります様に」




私の仕事はこの神社の神主。
神力も呪力もあるし。
昔から【神子】って言われて、悟の婚約者になって。






「A様、大丈夫ですか？」




貴方「え？」




「10件立て続けになさってるので…」



貴方「昨日の分を取り返さないといけないので、
いつも気をかけて頂きありがとう御座います」




「「A様っ…」」





ホントにいつも手伝ってもらって。




貴方「あなた方にも神の御加護があらん事を」




どうかこの先、この人達の未来が明るくなる事を。

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