婚約者から愛される方法【五条悟】

答え合わせ ページ30

貴方「ユキくんのママはこのお姉ちゃんです」




志乃「……ゆ、雪葉」




ユキくんは基本人見知りするタイプではない。
でも…



雪葉「やっ！！ママは…まま…もん！」



何故かお姉ちゃんの方に行こうとしない。
不安な気持ちが伝わってしまってるのかな。



貴方「ママは…ユキくんのママじゃ「いやぁ！！」ユキくん…」



志乃「悟…っ」




だって、そうだよね。
お姉ちゃんが悟くんに泣きながら抱きついてるんだもん。
それは…そうだね。




悟「志乃「無理だよ…っ」…」




不安、だよね。




貴方「ちょっと、席外すね。
ユキくん、ママとお外行こっか」



ユキくんを抱っこして、庭で散歩する。
両親も知ってるだろうけど、静観してくれてるのかな。



雪葉「ママっ…」




サラサラの栗色の髪を撫でて背中を撫でる。





貴方「ユキくん…愛してますよ
ユキくんはママの大事な子です」




雪葉「ん…っ」




「羽織でございます」



貴方「ありがとう御座います」



眠りについたユキくんに羽織をかけて、大事に抱える。



「A様…あまり無理をなさらないでください」



貴方「今、一番辛いのはこの子ですよ」



咳一つ漏らすと袖に血がつく。
吐血の回数が増えてきた。



「A様「大丈夫ですよ」ですが」



貴方「しー…ユキくんが起きてしまいます」



水を口に含んで漱いで、桶に吐く。




貴方「いつも…巻き込んでしまってますね
あなた方が二人」



「いえ…A様にお使いできる事に感謝致しております」



「私共、皆木姉妹は貴方様に御使いして生き甲斐を感じております」



幼い頃から、本当に。
もっと懐柔した話し方をしたいのに。
それをしてはいけない。



悟「A」




貴方「悟くん、どうしましたか？」



温かい手が私の口元を拭く。



悟「冷えやすいんだから」



貴方「ありがとう御座います」



悟「また吐血？」



貴方「大丈夫ですよ、それよりユキくんが寝てしまって」




悟「ぶっ…涎垂らしてるし」




いつか、この笑顔をもっと見る事ができるだろうか。
私だけの旦那様になってくれるかな。




貴方「ホントですね」




雪葉「んむ…」





無理…なのかな。

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