婚約者から愛される方法【五条悟】

体感 ページ20

「A様、五条様がお見えです」




貴方「水の居間にお通ししてください」




「畏まりました」




4日ぶりの悟くんです。
怒涛のように人が流れ込む神社。
それもそう、1月ですからね。



祈願やお祓い。
色々あるからね。





「神子様、この子を抱いてくださいませ」



貴方「愛らしいですね。
この子に守り神の御加護があらん事を」



私は小さな赤ちゃんを抱いて、額にキスをする。
温かい。
本当に儚いなぁ赤ちゃん。



「ぁ…ぅ」




貴方「こんにちは」




私は御家族にお返しして、悟くんの元へ足を運ぶ。




貴方「ここまでで大丈夫ですよ」



「畏まりました」



貴方「何かあれば呼んでください」



「はい」



私は綺麗な池がある庭を眺めながら居間に行く。




悟「遅すぎ」



貴方「遅れても「敬語」う…ごめん？」



本当に美人。
廊下に立ってるだけで絵になる。



悟「何見惚れてんの？」



貴方「美人だから」



悟「素直なのか、そーじゃないのか
分からないねオマエは」



貴方「ところで用事は？」




するとため息をついて、意地悪に笑う。




悟「ただ顔見たくなっただけ

悪い？」



今。



貴方「いくら私がブスだからって…
もしかして美人に会いに行ったんですか！」



空耳だ、絶対に。



貴方「悟くん？」




廊下の柱に背中を預ける形になる。
目の前には綺麗な悟くんの顔。



悟「いつまで人を下衆扱いするわけ？」




貴方「悟くん…近いです、
そしてかっこいいです」



悟「うるさい口…塞ぐぞ？」




あ。



細くて綺麗な指が私の髪を耳にかける。
美しい瞳と視線が合う。




悟「なんて顔してんの」




貴方「み…見ない「もー手遅れ」…」




優しく塞がれた口。



貴方「プハッ！」



悟「ぷっ！はははは！
本当に俺がどれだけ手を出してないか分かるなぁ」




貴方「い、息継ぎさせてください」



悟「それって教えてって言ってんの？」




私と悟くんは




貴方「い…今はやだ、」




物凄く経験の差があるみたいです。

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