先輩、愛してます。 ページ25
貴方「センパイ…」
車椅子に乗る私と目線を合わせる先輩。
悟「A」
結局、先輩から好きって言われなかったな。
私はずっと好きだったのに。
悟「…なんで…泣いてんの」
貴方「…センパイと…っ…
ずっと、いたかった…」
結婚して、子どもができて。
幸せな家庭を築けると、思ってた。
貴方「…あい…してる…
だい、すき」
もう、手を握るので精一杯なんだ。
体中が痛くて、力が入らない。
悟「俺は、」
せめて、消える時は綺麗に消えたい。
貴方「コレ…押して
…センパイに、押してほしい」
悟「ふざけんな…」
私は先輩の右親指に力を込めて押す。
その瞬間、私の胸から光が出る。
悟「A!」
桜色に光る私の身体。
貴方「先輩…」
夜風に吹かれて消えていくのがわかる。
貴方「…愛してます、
私に愛を教えてくれてありがとう」
さよなら。
先輩は私を抱き締めるように掴もうとする。
悟「逝くなっ…!」
あぁ。
悟「愛…してた…」
それ、もっと早く聞きたかったよ。
先輩。
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作者名:椋理 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=48936780d5f636e41a37026ea5b97821...
作成日時:2021年2月23日 1時