痛み ページ11
初めての単独任務。
古いトンネルに来た。
ここに来る人は皆、いなくなってる。
その正体は、呪霊。
この女体をした。
貴方「………」
『…ィ…』
凄い刺激臭。
そして、血液。
貴方「痛そう…」
死んだ人も、この呪霊も。
自分のステッキに呪力を込める。
貴方「……貴方達がどうか
来世で幸せに慣れますように」
ステッキの先から桜色の光が出ていく。
荒んでいた空気が穏やかになっていく。
祓うとき、いつも心が軋む。
何故かいつも。
泣きたくなるような気持ちになる。
貴方「………終わりました」
補佐官「帰りましょうか」
貴方「はい」
今日の呪霊は大人しかった。
まるで、自分の死を受け入れたかのようで
…残酷だった。
昔の母を見ている気分。
正道「よくやったな、怪我もなく」
貴方「はい、
相手が大人しかったので」
記憶は朧気だけど、母はいつも笑っていた。
元気のない笑みだったけれど。
私にはそれが物凄く死にたい人に見えた。
貴方「私は…術師には向いてないですね
先生の言った通り」
胸が痛くなるなんて
術師として失格かも。
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作者名:椋理 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=48936780d5f636e41a37026ea5b97821...
作成日時:2021年2月23日 1時