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blue side
赤「ふふ、なぁに」
緑「…手あったかいね〜」
赤「ほんと？」
緑「うん、俺よりあったかい」
病室に入る前、緊張した面持ちで入るのを
躊躇っていた阿部は大胆にも涼太の手を握っている。
さっきまでの緊張どこ行ったんだよ
阿部とコンビニに寄って買ってきたスイーツを
冷蔵庫に入れながら2人の会話に耳を澄ませる。
緑「可愛いニット帽だね」
赤「…ありがと、」
緑「…ふふ」
赤「……翔太に聞いたの？」
緑「んーん、翔太何も教えてくれなかった」
いきなりニット帽に触れるもんだから
こっちがドキッとした。
…まじでガツガツ行くな、阿部
涼太は俺がもう言ったのかと疑ったけど
阿部がそこはちゃんと否定してくれた。
どうするのかな、と椅子に座って見ていれば
覚悟したのか、俯いていた顔を上げて
ニット帽を脱いだ涼太。
阿部は顔色を変えずに涼太を見つめていた。
赤「…」
緑「頑張ったね、舘さん」
赤「ぁ、…ぅん」
緑「ひとりの時、寂しくなかった？」
赤「…さみしかったよ」
緑「でしょ〜俺らも寂しかったんだよ？」
赤「…怖かった、から」
阿部が涼太から本音を引き出すように
話しかけるのがすごいなあ、って感心。
髪が抜けてショックだったこと
みんなに引かれると思ったこと
他にも副作用が辛くてしんどくなったこと
もう踊れないかと気が落ちていたこと
ほんとはみんなに会いたかったこと
ゆっくりだけど阿部に話せていた。
自分の気持ちを話せるの、今の涼太にとっては
大きな一歩だよね。
緑「すっごい頑張ってるよ、だから我慢しないで。
ひとりで耐えようとしないで」
赤「ん、ありがと…」
「ね、涼太、心配することなかったでしょ？」
赤「…うん。ありがとね、2人とも」
みんなに会えたい、と呟いた涼太に
俺たちは目を合わせて笑った。
緑「ねぇ、やっぱ頭寒いの？」
赤「えぇ？まぁ、ちょっと寒いね笑」
緑「じゃあこれ被らないと」
赤「ありがと」
阿部が涼太の手からニット帽を抜き、
優しく被せているのを見て思い出した。
「あ！」
緑「びっくりした、なに？」
「涼太にプレゼント持ってきたんだ」
赤「え、なに？」
「…そんな大したもんじゃないんだけど、」
家から持ってきた紙袋を渡した。
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pom(プロフ) - Youさん» 他のお話を読んでいただきありがとうございます。今は更新停止状態でいつ再開するかは考えておりません。このお話が落ち着いたら雲外蒼天の更新を再開しようかな、とは思っているのですが、、大変長らく待たせてしまうことになるとは思います。申し訳ありません！ (2021年4月6日 23時) (
レス) id: f223fa30a9 (このIDを非表示/違反報告)
pom(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！拙い文章なので申し訳ないですがそう言っていただけて嬉しいです〜〜>_< これからもよろしくお願いします！ (2021年4月1日 8時) (レス) id: f223fa30a9 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - こんにちは。いつもじんわり心に噛みしめながら読んでいます。優しい言葉が紡がれているこの小説が日々の楽しみになっています。ありきたりな言葉ですが、これからも頑張ってください＾＾ (2021年3月31日 22時) (レス) id: 7c0795d28f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pom | 作成日時：2021年3月9日 19時
