僕たちの未来【赤】

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green side







いっぱい、調べた。




白血病のこと

治療のこと

体験談。









副作用のことも舘さんに会いにいく時に
こっそり先生に時間をとってもらってじっくり教えてもらった。







だからね、舘さんが俺らに会いたくない理由

なんとなくだけど分かるの。






翔太も実際に会って舘さんから話を聞いてきたのに
濁して言おうとしないし、ね。









「ちょっと電話してくるね〜」






翔太の苦笑している顔を横目に楽屋を出て
舘さんに電話をかけた。









「あ、もしもし」


赤【…あべ？】


「そ。久しぶり」


赤【…久しぶり、どうしたの？】


「今日会いに行って良い？」


赤【…きょう？…えっ、と、んん〜っ、】








声的には体調が悪いと言うわけではなさそう。


電話にも出てくれたし俺らのことが
嫌いになったわけでもなさそう。





んん〜と翔太の言ってたみたいに唸ってなかなか
話してくれないんだけど俺はここで引き下がらないよ。







　


「ねぇ舘さん？」


赤【…なに？】


「俺はね、勝手だけど舘さんの1番近くにいたいの。」


赤【、ん】





「舘さんが辛い時に、1番近くにいたい。
こんなに我慢したんだから、そろそろ会いたいんだけど」









なんなら電話なんてせずに会いに行こうと思ったくらい
舘さんのことが気になって仕方なかった。









赤【……あべ、…そんなにズバズバというタイプだっけ、笑】


「もう！笑い事じゃないんだからね〜？」


赤【…うん、分かった。来てくれるの？】


「え！いいの？！」


赤【阿部が会いに行っていいか聞いてきたんでしょ？】


「行く！今日行く！」


赤【ふふ、翔太と同じ言い方だ笑
ありがとう、待ってる】









翔太だけじゃなくて、俺らにも何でも
話してくれていいんだよって。


どんな舘さんでも、俺らにとっては
大切で大好きな舘さんなのには変わらないよって。







早く伝えたい。

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