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black side





看護師さんに案内されて来たのは舘さんの病室じゃなくて
会議室みたいなところだった。

中には担当の先生と思われる人と、舘さんが座っていた。






赤「わ、びっくりした」





紫「おはよう舘さん」


黄「おはよう」


赤「おはよう。ふっかだけ来るのかと思ってた」


黄「この後また全員来るよ」


赤「そうなんだ…申し訳ないな、忙しいのに」


紫「みんな舘さんに会いたくてウズウズしてるよ笑」





赤「そう?笑……目黒、おはよ」




「…おはよ、」





紫「…めめ、こっちおいで」








目の前にいる舘さんは、俺の知ってる舘さんじゃなくて、
痩せ細っていて見るからに弱っているもんだから

昨日も見たはずなのに、固まってしまった。

こんなこと、思っちゃダメなのに。





それを見かねたふっかさんが手を引いて椅子に座らせてくれた。






その時の舘さんの悲しそうな笑顔を、忘れられない。







『主治医の森本です』







治療の説明を改めてさせてもらいます、と言い
今の舘さんの状態、治療の流れ、今後の予定、
そんな話を淡々と説明していった。


ネットで調べると難しくて分からなかったことも、
先生は俺らが分かるよう、丁寧に説明してくれて
理解することができた。







と、同時に

舘さんがこれから、どれだけ辛い治療をしなければいけないのか、
目の当たりにして、ちょっと放心状態。








黄「治るんですよね」


紫「余命1年だって言われたって言ってるんですけど」



『…宮舘さんの検査結果は良くない状態でした。
治療をして治る確率は正直少し低いです。

でも、その少ない確率に賭ける、とご本人とお話ししたので、』







賭ける…?


もしその賭けが失敗したら?

舘さんは死ぬの?死ぬしかないの?







紫「確実に治す方法は、」


『100%治るとは言い切れないですが、移植をすれば
治癒を期待できる場合があります』


黄「じゃあ、」


『しかし、副作用が多く時には重症化してそれこそ
命に関わる場合があります』







1年ももたないことも考えられます








深刻そうな声で、そう言った。





舘さんは、ずっと先生の目を見て話を聞いている。

逃げないんだ、舘さん、強いから。




俺なんて一回も先生の目見れてないよ。







『…今のまま行けば移植をしなくてもギリギリ大丈夫です』


黄「ギリギリ、」





なんなの、ギリギリって。

なにがギリギリなの。

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pom(プロフ) - Youさん» 他のお話を読んでいただきありがとうございます。今は更新停止状態でいつ再開するかは考えておりません。このお話が落ち着いたら雲外蒼天の更新を再開しようかな、とは思っているのですが、、大変長らく待たせてしまうことになるとは思います。申し訳ありません! (2021年4月6日 23時) (レス) id: f223fa30a9 (このIDを非表示/違反報告)
pom(プロフ) - 花さん» ありがとうございます!拙い文章なので申し訳ないですがそう言っていただけて嬉しいです〜〜>_< これからもよろしくお願いします! (2021年4月1日 8時) (レス) id: f223fa30a9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんにちは。いつもじんわり心に噛みしめながら読んでいます。優しい言葉が紡がれているこの小説が日々の楽しみになっています。ありきたりな言葉ですが、これからも頑張ってください^^ (2021年3月31日 22時) (レス) id: 7c0795d28f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pom | 作成日時:2021年3月9日 19時

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