【刀語】本当のコトだったら（短編集）【真庭】 (ページ7)

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三日月の夜の 1　人鳥ページ7

(あっついな…)

部屋で着替えていました。

なにしろ、今日は暑かったので。

～着替え中～

「あ、あのあの…Aさん…いま、いますよね…?し、失礼しま…す！？」

「え!？人鳥くん…？」

少し開けていた襖をピシャッと閉めるぺんぎん君。

「わわわわわわわわわわわ、、すすすすすすすす、すっ…すみませんっ…」

「だ、大丈夫だよ・・・?」

だって、相手はペンギン君。

絶対、あの～～～な狂犬姉さんや、鴛鴦姐さまだって、あんまり気にしないだろうなとおもいつつ、
着替える手を早めていた。

「もういいよ・・・??」

まだたすきはかけていないものの。

「いいいいいいいっいえ、今日はもういいです……。」

「またあ、あっ明日で」

「いいよー。」

襖を強引に開ける私。

「あっあわわわわわわわわ、やっ、やめてくださいっ……そ、そんなのぼくっ…」

目を手でおおうを彼。

(かわゆい…………?)

そんな感情に目覚めてしまいそうになる自分を制し、

「もう着てるよ、大丈夫！」

「ほほほ、ホントに…？」

「あ…、きょ、今日はそっちなんですね…」

「すみませんぼくが来たから…」

「だからホントに大丈夫だよ。。」

「さ、はいってはいって。」

ちょこんと床に正座するペンギン君。

(鳳凰さまの気持ちがわからなくもない…?)

かぶりを降って、私も彼に向かい合う。

「で、どうしたの？」

「こっ、これを…」

ペンギン君が差し出したのは、紙に包まれた何か。

「あっ、あげます…」

「？」

受け取って開けてみると中にあったのは、赤色の丸いもの。

手でもって上に上げてみると、なんとなくそれが何か分かった。

「飴…?」

「そそ、そうなんです！」

「このまえ、任務に行ったときいただいたもので…」

「へぇ…。くれるの？」

「はい！」

「わぁ！ありがとう！」

そういうと満面の笑みを浮かべる人鳥君。

(・・・♪)

「でで、では、僕はこれで…」

「うん。ありがとうね！」

そういってちょこちょこと帰っていく人鳥くん。

(かわいい…♪)