ドンキホーテファミリーのコックさん！ (ページ24)

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飴「弟妹(きょうだい)たちにもこれを食わせてやりたいな」

餅･ダ･オ「「「それな」」」←

あれから一週間が経ち、俺達４人がすっかり常連になって来た頃。ぽろりとペロス兄が零した言葉に３人で深く頷く。

『...ん？別に連れて来ていいぞ？
それとも何か連れて来れない理由でもあるのか？』

飴「20人いるから全員で来るのはまずいだろうと思ってな」

『...に、20人！？偉く大家族なんだな...？
でもそうか...それだと確かにキツいよなァ...』

弟妹の多さに驚きながらも何かに悩むように首を捻るAさんにこちらも首を傾げていると、『よし！』と言って手を叩いた。

『俺が船に行って作ってやるよ！』

ニカッと笑って提案したAさんに４人で即座に頷きながらペロス兄マジナイス、と心の中で胴上げした。

✱✱✱✱✱

『よし皆！お待ちかねのおやつの時間(メリエンダ)だぞ～』

ブ「あっ！Aお兄ちゃんだ！！」

弟妹たち「「「わー！Aにいちゃーん！！」」」

Aさんが船に通いだして再び一週間。
弟妹たちもすっかりAさんに懐き、Aさんも子供が好きなようでとても可愛がってくれている。その中でも特にAさんのお気に入りが、

『今日は皆でビスケットを作ろう！
クラッカー好きだったよな？』

ク「う、うん！すき...////」

『きゃわわ！！』

絶賛頬擦り中のクラッカー。人見知りで恥ずかしがり屋なところがたまらないらしい。羨ましい...クラッカーと俺は３つしか離れてねェのにこんなに扱いが違うなんて...！と２人を睨み付けていると、Aさんと目が合って、ふっと微笑まれた。...へ？

『今日はオーブンも一緒に作ろうか。』

優しく俺の頭を撫でて、キッチンへと歩いて行くAさんに、ボッ！と身体中が熱くなった。

やべ、ちょっと甲板溶けちまった...

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皆「「「お～いし～～い♡」」」

皆で作った(といっても大半はAさんだが)ビスケットを食べ、両手を頬に当てて恍惚の表情をする。本当に美味しい物を食べた時はC(シャーロット)家全員どうしてもこのスタイルになってしまうらしい。どう考えてもママの影響だ。

レストランで初めてAさんのお菓子を食べた時も４人全員でそうなって周りをざわつかせた。
まァAさんが『かわいい』と褒めてくれたので今のところこの癖を治すつもりは無い。

ニコニコと満足気に笑っているAさんを見て、再び頬に手を当てた。

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