ドンキホーテファミリーのコックさん！ (ページ22)

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19 宴ページ22

「「「かんぱーい！！！」」」

あの後すぐに意識を取り戻した船医とローと一緒に甲板へ戻ると、赤髪が「ガキが目を覚ましたぞ！宴だー！」と叫んだため、現在飲めや歌えやの大騒ぎ。その中で俺は黙々と酒の肴を作り続けている。

シャ「何だコレ！最高にうめェ！！！」

ベン「しっかしお前も客なんだ。
別に気ィ遣わなくてもいいんだぞ？」

『いや、俺が作りてェんだ。
今日は世話になったし、せめてもの礼だ。』

だからお前らどんどん食えよ！と叫ぶと「ウオォオ
！！」と雄叫びのような返事が帰って来た。
こりゃ気合を入れて作らねェとな！

✱✱✱✱✱

早朝５時。宴が終わった...というか周りの奴らが全員酔い潰れて寝てしまったのを見て一息吐こうとキッチンを出ると、入口付近で呑んでいたらしいベンと赤髪から声を掛けられた。

ベン「お疲れさん。」

シャ「お前もこっちで一緒に呑もうぜ！」

『いいぜ。丁度お前らに聞きたいこともあったしな』

誘いに応じて空いていた椅子に座ると、目の前のグラスにベンがウイスキーを注いでくれながら「話って？」と先を施してくれたのでグラスを眺めたまま話し始める。

『オペオペの実って知ってるか？』

ベン「！あのガキのために探してんのか。」

『ああ。ローを治すにはもうそれしか残って無いと思ってな。』

シャ「確かにな...だが本で読んだ事はあれど実際に見たっつー話は聞いたことねェな...」

『やっぱそうか...』

シャ「力になれなくて悪ィな。」

『いや、いいんだ。
...それにしてもお前、本なんか読むんだな？』

シャ「失敬だなお前ェ！！！」

赤髪のツッコミにベンと２人で笑いながら
やっぱり万国(トットランド)訪問は避けられなかったか、と静かに溜息を零した。

✱✱✱✱✱

『お前ら本当にありがとな！』

シャ「おう！元気でな！ローと、えーと...
あ！そういえばまだ名前聞いてないぞ！」

甲板で赤髪海賊団の皆に別れの挨拶をしていると、シャンクスに唐突にそう言われてハッとする。
そうだ。自己紹介してなかった！俺としたことが...！

『名乗らず悪かったな。俺はA。
...“天竜”のAだ！』

自己紹介と同時に人獣型になって上空まで飛び獣型になると、下から「えぇぇぇぇえ！！？？」と見事に揃った絶叫が聞こえて来た。仲のよろしいこって。

シャ「ド、ドラゴンだ！かっけェ！(キラキラ)」

ベン「フン、相変わらずお頭はガキだなァ
(ドラゴンかっけえぇぇえ！！！)」

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