ドンキホーテファミリーのコックさん！ (ページ21)

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18 船医ページ21

シャ「俺は服を(･･)！
着てくれって頼んだよな！！？」

『いやだって全部小せェし...落ち着いたらすぐ取りに行くから別にこれでいいだろ？』

シャ「あァ...そっか。お前でけェもんな...
...しょうがねェ。服は俺が取りに戻るからお前はガキのとこ行ってやれ。」

「心配なんだろ？」という赤髪に礼を言ってローが運ばれて行った部屋へと走る。それにしてもこの甲板何でこんなに血塗れなんだ...？まァいいか。←

『ロー！大丈夫か！！！』

ロー「A...」

“船医室”と書かれた部屋の扉を勢いに任せて開くと、腕に管を繋がれてはいるものの、思ったよりも元気そうなローの姿を見つけてホッと胸を撫で下ろす。

『ああ、良かった...もう大丈夫なんだな？』

船医「あァ。もう輸血したから大丈夫だ。
.....だがコイツ、“珀鉛病”だな？」

『！』

しまった。俺はここで初めてそう思った。
動揺して今日会ったばかりの奴らにローの姿を見せちまうとはどうかしてた...だがコイツがまたローを蔑むような言葉を吐く前に殺してしまえば────

船医「悔しいが俺の腕ではコイツの病は治せない。」

ロー「『は...？』」

こいつは今、何と言った...？

あまりの衝撃に口を開けたまま惚(ほう)けていると、俺より先にハッと我に返ったローが恐る恐るといった風に口を開いた。

ロー「お、お前は...“珀鉛病”が怖くねェのか？」

船医「...あ゛ァ？おいてめェ、俺をその辺のヤブ医者共と一緒にしてんじゃねェだろうな？
俺は赤髪海賊団の船医だぞ？“珀鉛病”が伝染病じゃねェことくらい当然知ってるし、もし伝染病でも最善を尽くしてやるのが医者ってモンだろうが！！！」

ロー「...！！」

『...お前っ！お前ェっ！良い奴だなァ！！！
...いや！良い医者だ！世界一だっっ！！！！』

心外だとでも言うように吐き捨てた船医を思わず抱き締める。言い方は少し乱暴だがその言葉を俺達はずっと待ってたんだ！言葉遣いなんて気にしねェ！

船医「おっ、おいおい、それは言い過ぎだろ～」

『いいや本気だ！本当にお前は最高の医者だ！
ありがとな。愛してる(人として)！』

船医「あ、あいっ！！？？////」

急に船医が顔を真っ赤にして腕の中で気絶した...って、えェ！！？？おいおいどうした！？

焦って船医の肩を持って揺すっていると、ローに「はー...やれやれ...」みたいな顔された。
え.....？もしかして、俺のせい...？.....何で？？

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