ドンキホーテファミリーのコックさん！ (ページ20)

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17 動揺ページ20

『ロー！！』

ローが電伝虫を岸に戻しに行くのを見ながらふと森の方へ目をやると、茂みの裏に人影が見えた。
ローを見られたらまずいと腕を引き、岩と俺の間に挟んで姿を隠す。俺としたことが確認を怠ったか...？

シャ「ああスマン！驚かせたか！？」

『誰だ.....ん？お前は...赤髪のシャンクスか...？』

シャ「お！俺の事知ってんのか！？」

俺が名前を出した途端ニコニコと嬉しそうにする赤髪。いや、お前を知らない奴の方が珍しいと思うが...

『...悪いが服を着るまで後ろを向いててくれねェか。そのまま自分の船に帰ってくれたら尚いいんだが』

シャ「あっ！そうだな！悪(わり)ィ悪(わり)ィ！」

だはは、と笑って後ろを向く赤髪に帰るつもりは無さそうだな...と溜息を吐いてローの方へ向き直る。

『ロー、赤髪が向こうを向いてくれているうちに...って、どどどどどうした！？鼻血が！！！！！』

ロー「いや、大丈b『大丈夫じゃないだろう！こんなに大量に...！ああ、どうしたら...！』...」

シャ「どうした！！大丈夫か！！！」

『ローが！！！ローが！！！！』

シャ「うわ何だその血！！
着いて来い！ウチの船医に見せる！！」

『あ、ああ！早く連れてってくれ！』

ローにマントを被せ、足早に赤髪の後を追った。

✱✱✱✱✱

【シャンクスside】

シャ「おいお前ら大変だァ～！！！」

船を停泊している場所まで慌てて走り声を掛けると、全員驚いた顔で俺の後ろを見ていた。
そうそう。驚くほどヤバい血の量だろ？だから...

シャ「って何でお前裸のまま来てんだよ！！！」

『...あ？ああ、焦ってたから忘れて来た...
それよりもローを早く船医に！！！』

シャ「はっ！そうだった！
早くコイツを診てやってくれ！」

バタバタと船内へ連れて行かれるガキにそのまま着いて行こうとする男の腕を掴み、とりあえず服を着るよう頼んで部屋に突っ込んだ。

俺でも思わず見蕩れたくらい良い身体だ。我を忘れて襲い掛かる船員が出たらいけねェからな。
...もう既に甲板は鼻血の海だが。

ベン「おいお頭、アイツは誰なんだ。
良いからd...怪しい奴じゃないだろうな」

シャ「あんなにガキを心配するくらいだから良い奴なんじゃねェか？」

ベン「また適当な...」

呆れた顔をするベックにいつもの事だろと笑って返していると、俺の後ろの扉が開いた。
もう着替え終わったのか、と振り返るとそこにはパンツ姿の例の男が...だからなんでだよ！！！！！

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