ドンキホーテファミリーのコックさん！ (ページ18)

今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:70,180 hit

15 ぼったくりバーページ18

『.....』

シ「もう無いの？シケてるわね」

俺達は今、バーのカウンターでシャッキーのぼったくりの様子を見ながらコーヒーとジュースを頂いていた。ローは口をあんぐりと開けたまま固まっている。ぼったくられても良いように金は多めに(道中襲って来た海賊の懐から)用意したが...足りるだろうか...

シ「煩くしてごめんなさいね？おかわりはいかが？」

『あ、ああ。じゃあ頼む』

ぽいぽいとボコボコにシメた海賊を店の外に捨てた後おかわりを進められたので素直にお願いする。

にこりと綺麗に笑って、コーヒーミルで豆をゆっくりと挽きながら「それで、何の情報が欲しいの？」と問われた。

『オペオペの実の情報は入ってるか？』

シ「オペオペの実ねぇ...残念ながら私が集めている情報は海賊の情報だけなの。役に立てなくてごめんなさいね？“天竜”さん？」

『...！』

“天竜”まさしく俺の二つ名だ。だが世間に出回っているのはドラゴンの際の姿だけなので顔を知られているとは思いもしなかった。
やはりシャクヤクの情報収集能力は本物だ。

『ご名答。俺がドンキホーテ海賊団副船長“天竜”のAだ。』

シ「あら。そんなに詳しく言っちゃってもいいの？」

『アンタは自分が集めた情報を無闇矢鱈にバラまく性格ではないと判断した。...だが情報を与えた代わりにもうひとつ聞かせてくれ。』

シ「ええ、報酬はちゃんと払わないとね？」

『アンタの周りで悪魔の実の情報に一番詳しい人間の名を教えてくれ』

シ「そうねぇ...悪魔の実ならリンリン...
ビッグ・マムかしらね？」

『はあ～～～～～...やっぱそうなるよなァ...
予想は着いてたが...』

がっくりとカウンターに突っ伏すとシャクヤクがあらあらと笑ってコーヒーのおかわりをくれた。

一杯目より少し苦くなった気がした。...はあ。

.