ドンキホーテファミリーのコックさん！ (ページ14)

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バレンタイン企画ページ14

朝、むせ返るような
甘い匂いで目が覚めた。

...チョコレートの匂い。
寝惚けた頭でゆっくりと考え、

ああ、今日はバレンタインデーか、と
まだ覚醒しきってない頭でぼんやりと答えを出した。

...

シャワーを浴び、すっきりとした後
チョコレートの仕分けをする。

その中にひとつ、一際目立つショッキングピンクの箱があり、手に取ってみると裏に「マルコ」の文字

思わず『ありえねェ』と吹き出してしまった。
大方サッチが勝手に作って送ってきたとかだろう。

興味本位でフタを開けると
ベタなハート型のチョコレートにでかでかと書かれた「I LOVE YOU」の文字。

『熱烈だなァ』

後で電伝虫でも掛けてからかってやろう。

✱✱✱✱✱

【ドフラミンゴside】

『いや～
最近チョコレート高騰してるから正直助かる～』

ド「フッフッフ！薄情な奴め！！」

部下や傘下の海賊たちから届いたチョコレートを何のためらいもなく湯煎で溶かしながらそう言うA。本命だなんてこれっぽっちも思ってないんだろう。

ド「もし、本命だったらどうすんだ？」

冗談めかした声色で聞いてみると
何とも不思議そうな顔でこちらを見て首を傾げた。

『...まァ、無いとは思うが...本命だったらまず受け取らねェな。本命はドフィ達からのだけで充分だしな？』

そう言ってニヤリと笑うA。
そんな笑顔まで似合っていて、思わず「ずりィ」と
呟いてしまった。

✱✱✱✱✱

【マルコside】

プルルルル...プルルルル...ガチャ！

「もしもし？こちらマルコだよい」

『おう、マルコ』

「えっ、A！！？？」

『何とも熱烈なバレンタインチョコ、ありがとな』

「バレンタインチョコ...？」

『そ。でけェ字で「I LOVE YOU」って書かれたハート型のチョコ、くれただろ？』

「...俺はそんなチョコ送ってな.....サッチか.....！」

『なァんだ。残念だなァ、
マルコからの愛の告白かと思ったのに。...ぶふっ』

「な...！？////か、からかわないでくれよいっ！////」

『あはは、ごめんごめん。じゃ、サッチに美味しかったって伝えといてくれ。またな～』

「.....サアァァァアッチ！！！！(怒)」

「ぉわ、やべ」

...まァ今回は話すキッカケになったから
蹴り一発だけで許してやるとするかねい。

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