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独り言。 ページ13
Kei side
アラームが鳴って目が覚める。
もう４時か。
お日さまの匂いと
Aが側にいる安心感で、
ぐっすり眠れた。
身体を起こして服を着替えて
タクシーを呼んでから、
リビングに行く。
ソファで小さくなってる
Aの身体を
抱きかかえてベッドに運ぶと、
じんわり伝わる体温が、
なんだかくすぐったい。
布団をかけて、
横にしゃがんだ。
伊「一緒にいてくれて、ありがと。
やっぱさぁ、
Aがいてくれると
落ち着く。」
すやすやと眠る顔を見つめる。
自然と笑みがもれる。
伊「俺さぁ、がんばるね。
だから、見てて。
いってきます。」
Aの髪を撫でて、
家を後に、
テレビ局に向かった。
タクシーの中で昨日のことを
思い出す。
山田の告白を
受け入れるつもりなんだろうか。
だとしても、
Aの失くした記憶は、
俺がちゃんと覚えてる。
Aの優しさは、
何度も俺を救ってきたから。
だから、
もう迷わない。
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作者名：haru
| 作成日時：2018年4月26日 23時
