月と太陽。Ryosuke/Daiki

涼介と大貴。番外編 ページ36

山「なんで、別れたの？」

有「奪う気満々だったくせに
よく言うよ。」

山「それは、
そうなんだけど、、、」

有「山田が来なきゃ、」

山「ごめん、、、」

有「謝んなよ、
惨めになるだけだし。」

山「どうしても
Aじゃないとダメなんだ、、、

だから、絶対大事にするから、、

許して欲しい。」

そう言って頭を下げた。

なんて言えばいいかわかんない。

最終的に背中を押したのは俺だし。

それに、ずっとわかってた。

Aの中の山田の存在が
どんだけかって。

山「Aだけは、譲れねーんだ。」

下で握りしめていた
俺の手をおもむろに
掴んだいのちゃんの手。

山田のほっぺに向かって
ぺしんとパンチした。

伊「これで、恨みっこなしね！」

ぽかんとした山田の顔を見たら
思わず笑ってしまった。

有「泣かしたら、許さねーから！」

山「ぉ、おう！」

少し拍子抜けしたような山田に
呼びがかって、
ペコッと頭を下げて

山田はその場を
離れた。

有「いのちゃん。」

伊「ぐっじょぶ？？」

にこにこ嬉しそうに
そう聞くいのちゃん。

有「まーな。」

照れ臭くて言えなかったけど、
いのちゃんのそうゆうとこ、
俺は好きだよ。

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