チョコをあげる日。02 ページ43
じわっと目頭が熱くなって、
鼻をすすると、
横からハンカチが登場した。
伊野尾くん？
伊「薮にあげたかったの？」
私を心配そうに覗き込んだ
伊野尾くんは、
ハンカチで涙を拭いてくれた。
、、、優しい。
だから、
みんな好きになっちゃうんだよ。
「ありがとう。」
伊「薮なの？
Aちゃんの好きなやつ。」
「、、、ちがうよ。」
伊「じゃあ、なんで泣いてんの？」
「好きな人に、渡せないから、、、。
私もいくじなしなの。」
伊「じゃあ、
渡す練習したげよっか？」
「え？」
伊「チョコ、出してみて。」
「う、、うん。」
カバンから箱を取り出して、
伊野尾くんの前に差し出す。
「すきです。
う、けとってください！」
伊野尾くんは、
満面の笑みで箱を手に取った。
伊「手作り？」
「うん。」
伊「開けていい？」
「うん。」
伊「え、いいの？！」
「うん。」
伊「修復できないよ？」
「うん。」
伊「ほんとにいいの？」
「うん、、、だって、
伊野尾くんに、、、」
伊「うん？」
「伊野尾くんに
食べて欲しくて
作ったの、、です///。」
伊「へ？」
「伊野尾くんが、、
すきです。」
伊「まじ？」
こくこくと首を振ると、
伊野尾くんは小さくガッツポーズを
作った。
伊「大ちゃーん！！」
「っ？？！」
部屋の端っこにいた有岡くんが
振り返った。
伊「貰えたよ！
一番欲しかったやつ！！」
有「まじでー？！」
教室の端と端で
話す２人をみんなが見てる。
すると突然
伊野尾くんは私の肩を引き寄せた。
伊「この子、
今日から俺の彼女だから。」
えへんと、
言わんばかりに教室を見渡して、
私は小さくなった。
みんなからの祝福のヤジが飛んで、
こそばゆい。
「伊野尾くん。」
伊「んー？」
「私でいいの？」
伊「ずっと、
Aちゃんだけが
特別だったよ。
大事にする。」
いただきますって言って
私の手作りチョコを口に入れた後、
両手を広げて私を抱きしめた。
伊「俺の。」
今日は、
すきな人に好きって伝える日。
だから、もう一度。
「伊野尾くん、大好き。」
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haru(プロフ) - 姫さん» ありがとうございます〜！既に、読んでくれてるなんて、望み通りです。笑 新作、明日には上げれる予定です〜もうしばしお待ちくださいね(^_-) (2017年3月5日 22時) (
レス) id: 740a57c0ee (このIDを非表示/違反報告)
姫(プロフ) - お疲れさまでした〜、、、いや、、もう、、なんか、、すでに読み返してます（笑）本当に大好きで、更新が楽しみでした(^ ^) 新作お披露目、楽しみにしております(^^)/ (2017年3月5日 0時) (レス) id: 2c2323ddc3 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 彩ネコさん» お役に立ててよかったです(^^) (2017年1月27日 22時) (レス) id: 740a57c0ee (このIDを非表示/違反報告)
彩ネコ(プロフ) - いえいえ、むしろ私的には創作の参考になります (2017年1月26日 22時) (レス) id: bccb895132 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 彩ネコさん» コメントありがとうございます。ちょっとぶっ飛んでましたかね、、、。笑 (2017年1月26日 22時) (レス) id: 740a57c0ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru
| 作成日時：2016年12月26日 22時
