恋したい日。03 ページ33
「終わり、。？」
伊「うん。そだね。」
抱きしめられていた腕を
解かれるって思っていた
私の気持ちとは裏腹に
伊野尾くんは力を強めた。
「え？」
伊「アドリブじゃねーよ。」
「そんなセリフありました？」
伊「じゃなくて、俺の気持ち。」
「はい？」
伊「伊野尾慧のこと、
好きになってくんないかなって。」
「もう、好きですよ。
アイドルの伊野尾くん。」
伊「そういうことじゃなくて。」
「えっと？」
伊「一目惚れって、
したことある？」
「ないです、、、」
伊「俺も。
だから、
よくわかんないんだけど、
このまま抱きしめてたいって
思う気持ちは、
恋なんじゃないかと思います。」
「へ？？」
ふわっと腕から解放されて、
笑った伊野尾くんは
夢みたいにいなくなった。
次の日、先生は臨時集会を開いて、
撮影は誰も見に行けなかった。
数人こっそり行った子が
いるらしいけど、
遠くからしか伊野尾くんを見ることは
許されなかったらしい。
私は、
あの日の図書館での出来事は、
私の都合のいい
妄想なんじゃないかと思っていた。
時々思い出す
伊野尾くんの声や笑顔や温もりに、
会いたくなってしまう気持ちを
抑え込むのに必死だった。
相変わらず
毎日図書室で本を整理して、
１週間が経ってやっと終わった。
ここに来ることがなくなったら
きっと、
あの夢みたいだった出来事を
ちゃんと忘れられる。
先生に了解もらった本を
ペラペラめくる。
ちょっとずつ持って帰ろう。
その中の一冊、
昔から好きだった絵本を手にとって、
なんとなく読み始めた。
最後のページに
一枚の付箋が貼ってあった。
あ、図書室の付箋。
《もう一度、
もしも、
会いたくなったら、
それは恋だよ。
いのお》
「なにそれ、、、
恋したって
もう会えないじゃん、、、。」
気づくとポタリと涙が落ちた。
「ぁはっ、
ばかみたい、、、
好きに、、
なっちゃったよ、、。」
「また鍵あいてるよ〜？」
後ろから、
聞きたくて仕方がなかった声がする。
「え？、、なんで。」
伊「そろそろ
会いたくなってっかなって思って。
来ちゃった。笑」
そう言って笑った伊野尾くんが、
私の頭に手を乗せた。
伊「恋、始めよっか。」
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haru(プロフ) - 姫さん» ありがとうございます〜！既に、読んでくれてるなんて、望み通りです。笑 新作、明日には上げれる予定です〜もうしばしお待ちくださいね(^_-) (2017年3月5日 22時) (
レス) id: 740a57c0ee (このIDを非表示/違反報告)
姫(プロフ) - お疲れさまでした〜、、、いや、、もう、、なんか、、すでに読み返してます（笑）本当に大好きで、更新が楽しみでした(^ ^) 新作お披露目、楽しみにしております(^^)/ (2017年3月5日 0時) (レス) id: 2c2323ddc3 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 彩ネコさん» お役に立ててよかったです(^^) (2017年1月27日 22時) (レス) id: 740a57c0ee (このIDを非表示/違反報告)
彩ネコ(プロフ) - いえいえ、むしろ私的には創作の参考になります (2017年1月26日 22時) (レス) id: bccb895132 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 彩ネコさん» コメントありがとうございます。ちょっとぶっ飛んでましたかね、、、。笑 (2017年1月26日 22時) (レス) id: 740a57c0ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru
| 作成日時：2016年12月26日 22時
