サイダー。kei.I《番外編》

番外編。ささいなケンカ。04 ページ47

慧「、、、。」

「ねぇ、怒ってる？」

慧「今日のこと？」

「この前からのこと。」

慧「どっちかってと、
反省してたんだけど。

A断ちして。」

「なにそれ？」

慧「言いすぎたから、
罰を受けてたの。」

「それで、会わなかったの？」

慧「うん。

けど、今日のことは、怒ってる。」

「今日のはっ、」

慧「俺以外の男に、会おうなんて、

なんてことだよ。」

「慧だって、、、
ごはんに釣られてるじゃん。」

テーブルの下にだらんとして
下げていた左手が、
急に暖かくなった。

慧の手が私の手を握った。

慧「会いたかったぁ。」

「、、もう、ずるい。」

慧「ねぇ、
もう帰っていちゃいちゃしようよ？」

「いちゃいちゃは、あれだけど、

帰ろっか。」

慧「聡、俺ら帰るわ。」

聡「へ？俺ら？」

繋いでいた手をそのまま顔まで上げた慧は、
にっこり微笑んだ。

慧「Aは俺の大事な彼女。」

栞「へっ？！」

慧「ナイショね。」

聡「まじかよ、、、初めて聞いたわ、

慧ちゃんの口から彼女とか。」

栞「Aさん、いたんですね？！彼氏。」

「栞、ほんとに、言わないでね？」

栞「言いませんよー！

だってAさんの弱み、
初めて握りましたし！笑」

「そうゆうこと？笑」

慧は手を繋いだまま、
私を外まで連れ出して、
タクシーに飛び乗って家に帰った。

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