好きな人。02 ページ26
急にほっぺたに
冷たい何かが触れた。
「つめったっ！」
横を見上げると
ケタケタと笑ってる。
、、、伊野尾。
「帰ったんじゃなかったの？」
伊「忘れ物ー。」
そう言うと、
さっきピトって触れた
缶ジュースを差し出した。
「え、くれんの？」
伊「うん、俺これ好きじゃない」
「じゃあなんで、買ったのよ。笑」
伊「押し間違えたのよ。」
「ドジだね、、、笑
ありがと。」
伊「好きじゃん、ドジ。」
「は？なんの話、、」
伊野尾はたぶん気づいてる。
私が宏太を好きなこと。
入学して、
宏太に一目惚れして、
がんばってがんばって、
仲良くなった。
宏太と仲のいい伊野尾は
一年の時から同じクラスで、
なんか気が合って、
人にあんまり干渉しないところが、
一緒にいて楽だった。
私が宏太を追いかけてる
一部始終を
伊野尾は見てるはずだったけど、
一切そのことには触れなかった。
伊「明日、雨ふんねーかな。」
「こんなに晴れてるよ？」
伊「出たくねーよ。」
「私も、、」
明日は球技大会。
運動が好きじゃない私と伊野尾が、
なぜか委員を任されていた。
「うちのクラス、勝てるかなぁ。」
伊「勝てねーだろ。笑」
「だよね。
きっと、
宏太とこのクラスが優勝する。」
自分で名前を出しておいて、
胸がチクリと痛む。
伊「もしさ、
うちのチームがバスケで優勝したら、
ご褒美ちょうだい。」
「いーよ。
雨、きっと降らないから、
帰って早く寝よ。」
伊「ん。」
２人で立ち上がって、
並んで歩く。
伊野尾の優しさは、
わかりにくい。
こうやって車道側を歩いてくれるのだって、
私の歩くペースに合わせてくれるのだって、
たぶんありがとって言ったら、
違う理由をつけて
はぐらかすんだろうな。
「伊野尾ってさ、、、
好きな子とかいないの？」
伊「かわいい女の子はみんな好き。」
「そうゆうのじゃなくて、」
伊「わたくし、博愛主義者だから。」
「はいはい、モテる男は大変ね〜」
たまに思うんだ。
伊野尾に好きな人がいるなら、
たぶんすぐに彼女にできるのにって、
それだけ伊野尾は人気があった。
ふわふわしてるけど、
大概なことは器用にこなす。
その裏にちゃんと努力があるってことも
ちゃんと知っていた。
こんな風に、
私といるのが不思議なくらい。
家の近くまで送ってくれた伊野尾は、
ひらひらと手を振って
軽い足取りで去っていった。
落ち込んでいた気持ちは、
少し軽くなった。
明日からも、がんばるかー。
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haru(プロフ) - 姫さん» ありがとうございます(^^)絶賛観察中です。笑 (2018年2月18日 11時) (
レス) id: a785110581 (このIDを非表示/違反報告)
姫(プロフ) - haruさん» 高木くん難しいですよね( 笑 ) 全然待ってます笑 がんばってください^^ (2018年2月15日 1時) (レス) id: 2c2323ddc3 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 姫さん» そうそう、高木担なんですよね( ´▽｀)？もう少し高木くんをよく観察してから物語に入りますね。笑 待っててくださいー！ (2018年2月14日 23時) (レス) id: a785110581 (このIDを非表示/違反報告)
姫(プロフ) - haruさん» haruさんの過去作を楽しみながら、のんびり待ってます^^ 高木担なのでBEST登場は嬉しいです！！haruさんのペースで頑張ってください！！ (2018年2月14日 1時) (レス) id: 2c2323ddc3 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - ミドさん» 初めまして！コメントありがとうございます〜 ハッピーエンドしか描けない私ですが、またよかったら遊びに来てください。私の描く伊野尾くん、きっとこれからもブレずに描きますので好きでいてもらえると嬉しいです☆ (2018年2月13日 21時) (レス) id: a785110581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru
| 作成日時：2017年8月26日 13時
