僕の隣りにいて 2 (ページ28)

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デレ期 29 ページ28

【風磨side】

「ん、、はぁ、ふま…」

唇を離すと涙目の中島の色気でチビ達が寝てるのにムラッときてしまった

思春期の男にこれはきついわ

紫耀にこいつに対してどう思ってるか聞かれた時もそうだが俺は誰にでも決まって最高の相方だと答える
実際そうだしそれが正解だとずっと思っていた
「俺がお前を守ってやる」と言ったけど俺はまだ高校生だし何事にもストイックに頑張っている中島のサポートしてやる位しかできない
こいつの将来の選択肢が無くなる危険があるしワザと「風磨」とスリ寄ってくるこいつの事は避けて来た

どんどん痩せてく無理して笑ってるのバレバレ

風磨は恋愛してるの？なんて聞いてきて泣かれてしまったら言うしかねぇじゃん

俺は悪役になってでも本音は言わねぇって決めてたのに

未だに幸せそうに寝ているチビ達2人にチッと舌打ちをした

"俺が居なくちゃ廉は生きて行けなくなればいい”

紫耀の言葉は俺には理解し難い言葉だったが羨ましく思ってしまったんだ

「風磨…久々に健人って呼んでくれたね…でもごめん俺ちゃんとした奴じゃない…今日廉に無理やりキスした…」

「ハァ！？お前永瀬が好きなの？」

無理矢理キスしたとか預かった意味ねぇじゃん…中島も俺の事好きだと思ってたのは自意識過剰…？ダセェ…

「風磨が紫耀にとられちゃう気がして…最低だよな」

「は？ちょっと待って、お前が好きなのは誰なの？」

「ふ、風磨…」

…こいつ…そこまで思いこむものか？

「それでよく紫耀呼んだな？」

「責任とるつもりだった…俺も当分休むつもりだったし」

なんだそれ…俺がたまたま居合わせたから良かった…怒りより何よりこいつの考え方が恐…

「もう一回ちゃんと言えよ」

「…え？」

「俺は健人が好きなんだけど健人が好きなのは誰？」
目をそらす事なんて許さない

「風磨が好き…」

思った以上に細くて折れそうな中島をめいいっぱい強く抱きしめる
苦しいって言っても離してやんない罰だからね
流石にキスを先越されたのはショックだしありえねぇわ…付き合ってもなかったけど

「じゃぁその責任ってやつ俺にとってよ。温泉の部屋割り俺とお前で決定ね」

俺の言葉に目を丸くする

「もう俺以外は全部禁止な」

「あ…ッ」

中島のシャツをずらして見えない場所に跡を残した
「…こういうのしないってさっき紫耀に言ってたじゃん」
プクッと頬を膨らます
煽ってる様にしか見えないんですけど…