僕の隣りにいて 2 (ページ27)

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デレ期 28 （ふまけん）ページ27

【中島side】

最近食欲が落ちてきたけど別に体調が悪いわけではない
風磨に俺の食事まで気を使わせてしまう程体重は落ちた
廉のが細いけどね…持ち前のスタイルの良さだな…
あれ？2人共寝てる？

中島「廉達寝ちゃってる」

風磨「あーマジだ…勉強相当頑張ってたからな」

2人の寝顔を覗くと「可愛いな」2人声が揃った。
起こしてしまっても良かったんだけどもう少し寝かせてあげたい

風磨「こんな幼い寝顔してこいつらゴリゴリの恋愛してるんだもんな〜」

中島「風磨は恋愛とかしてるの？」

風磨「…なんで？」

中島「風磨の隣りは俺だけだと思ってたけど俺ら卒業したら別々だし…ちゃんとした子じゃなきゃ嫌だからさ？」

しまった…きちんと食生活をしてないからか頭が回らなく変な事言っちゃったな
でも言ってしまったものはしょうがない

風磨「あー…ちゃんとしてる奴だから気にすんな」

…やっぱり言わなきゃ良かった
聞かなきゃ良かった．．．
風磨が選ぶ相手ならそうに決まってるし

その言葉に気づかないふりしてたこの感情がなんだか分かってしまって胸が痛くなった

俺風磨の事が好きなんだ．．．

中島「そっか！なら安心した！…風磨コーヒー飲む？俺入れてくる…」

やばい泣きそう…立ち上がろうとしたのに何故か風磨の胸の中へと手を引かれた

風磨「安心したのになんで泣いてんの？」

言われて初めて泣いている事に気づいた
久しぶりに人前で涙を流したのはいつぶりだろう…
いつだって生徒会長として学園の王子様としての○○○○を求められているからこんな感情なんか要らないと自分でコントロールできてたはずなのに風磨が優しい声で抱きしめてくれるから涙が止まらない

中島「なんでもない…見るな」

いきなり泣き出して見るななんて子供っぽい事を言うなんて自分でもおかしい奴だと思う

「健人」

……？

風磨「だから、俺が好きなのは健人だって言ってんの」

中島「は？」

風磨は耳まで赤くなってて俺の事を強く抱きしめてくれている

中島「嘘だろ…これって風磨が面倒見いいから皆にしてるやつだよね？」

本当だと言って欲しいけど期待して突き放されたら風磨の隣りにはもう居れないから精一杯の作り笑顔を作った

風磨「健人！」

中島「そんな大きな声出したら廉達起きちゃうよ」

「じゃぁ…静かにしてろよ」

離れようとした俺の顎に手を添えられ風磨から初めて深いキスをされた

風磨…俺全然ちゃんとした奴じゃないよ