・ ページ47
＊
｢…ちょ…汐恩っ｣
汐『俺、もう耐えられへん』
汐『佐藤の横で幸せそうにするA…見られへん』
私は今汐恩に抱き締められているから
彼がどんな表情をしているのかが分からない。
だけど
私を抱き締める強さからその想いが伝わってきて痛い
｢…私の｣
｢私の彼氏は景瑚だよ…｣
汐『……っ』
汐『…俺が…ほんまに馬鹿やったわ』
｢…遅い｣
｢遅すぎるよ汐恩｣
汐『…え？』
｢私…ずっと汐恩が好きだった｣
｢汐恩に彼女が出来る度に、何で私じゃないのって｣
｢汐恩の彼女になれるにはどうしたらいいのかなって｣
｢…どうして今なのよっ…｣
汐『ごめん…ほんまにごめんなA』
汐『待たせてごめん』
汐『俺と…付き合って欲しい』
｢…っ｣
汐『…やけどその返事はまだ欲しくない』
待っとるから
そう言い汐恩は私の部屋を後にした
･
どうしよう
私には景瑚が居るのに
なんで汐恩にあんな期待させるようなこと
言っちゃったんだろう
もう私の心の中では答えが決まっていたから、？
汐恩と一緒になりたい
それは確かに私の本心だった
あぁ
景瑚に
合わせる顔が無い
･
景瑚10時半に駅前集合ね!
ついに今日が来てしまった
汐恩に告白されて以来景瑚と電話していても
ずっと汐恩のことを考えてどこか上の空だった私
…景瑚、ごめんね
今日で終わりにするから
今日だけは景瑚の彼女で居させて…
･
今日は景瑚がずっと行きたいと言っていた水族館に。
景『ねぇA見て！あのクラゲめっちゃ可愛い！』
そう言ってクラゲの泳ぎ方を真似する景瑚
｢…ちょっと…ここ人多いんだからやめてよ…笑｣
ごめんごめん楽しくてつい、
なんて言い頭をかく景瑚
ふとした瞬間に涙が溢れそうになる
景瑚と居てすっごく楽しいのに、幸せなのに
こんなにも私を想ってくれているのに
お昼ご飯の味もしないくらい
私はこの気持ちをどうしようかと頭の中で巡らせる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 737人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梓(プロフ) - なぎこさん» コメントありがとうございます😭えええそんなそんな、、嬉しい限りです🥰文章力の欠片もありませんが、これからも読んでくださると嬉しいです💓 (2021年10月21日 1時) (
レス) id: a0c207ee39 (このIDを非表示/違反報告)
なぎこ - 梓さんの作品めっちゃ読みやすくて、話しも面白くてちゃんとファンの人も嫌な気持ちにならない書き方で大好きです！！応援してます！ (2021年10月20日 19時) (レス) id: cf5a864800 (このIDを非表示/違反報告)
MARAYA - 娘さんは名前が真晴(まはる)、東大の4年生(22歳)、美人で優しい、日中英韓4か国語が話せる、ラップが得意、オーディション中もデビュー後もみんなのお姉さん兼通訳、韓国の女性アイドルが大好き、大学を休学し覚悟を決めて挑戦という設定も追加でよろしくお願いします。 (2021年9月8日 20時) (レス) id: 3261107bc7 (このIDを非表示/違反報告)
MARAYA - いつも楽しくお話を読ませていただいております。リクエストですが、奨くんと韓国のオーディション番組でデビューした、期間限定日中韓合同アイドルに所属する娘さんと韓国の番組で共演するお話が見たいです。よろしくお願いいたします。 (2021年9月8日 20時) (レス) id: 3261107bc7 (このIDを非表示/違反報告)
メロン - めちゃくちゃ嫉妬する奨くんの話が読みたいです！ (2021年9月8日 10時) (レス) id: afb4156d2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梓 | 作成日時：2021年8月23日 21時
