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あれから何度か連絡を取るようになって
一緒に食事に行くようになった
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そらには
「なんか最近えいちゃん編集のスピード早くなってね?」
って言われたけどきっと気のせいだ
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え「ごめん、遅くなった」
『ううん大丈夫、おつかれさま』
え「今日終わるの早かったの?」
『ん?今日休みだった』
え「え、なら違う日にずらしたのに」
『いいのわたしが来たかっただけだから』
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心臓がどぐんと波打って
全身に血が回るのがわかる
『ん?どうしたの?』
微笑みながら聞く無自覚な君は
きっとこれまでも何万という男を堕としてきたんだろう
けど俺もきっとそのうちの1人だ
え「ん?いや、なんかいいことでもあった?」
『あ、分かる?(笑)』
自分の動揺がバレないように誤魔化したけど
間違いではなかったようで、
え「いつもより顔が緩んでる(笑)」
『え〜?なにそれ!(笑)』
え「はは、それで?」
『うんあのね、今度好きなアーティストさんのLIVEに行けることになったの!』
テレビの中だからとか関係なく
君にも好きなものが俺たちと同じようにあると思うと
自分と同じものを見つけたようで嬉しくなる
え「へぇ〜!よかったじゃん!仕事で行くの?」
『それがね!カンタくんが誘ってくれて!』
え「え、カンタくんって水溜りボンドの?」
『うんそうだよ』
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作者名:れ も ち ょ | 作成日時:2019年7月18日 4時