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『男の人だけどちゃん呼びされてるのいいな〜って思って!みんなそう呼んでるみたいだし』
嬉しそうに俺を見るのはずるいと
頭を抱えそうになる
え「昔からなんだよねあいつら幼馴染だから」
『楽しそうでこっちまで笑顔になるよ』
いつしか敬語じゃなくなったことに
胸が高鳴る
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キ「A、送ってくよ明日仕事でしょ」
『ん?いいよタクシーで帰るし』
今さっきまで俺に向いていた顔は
話しかけられた方を向いていて
2人の空間に
他とは違う空気を感じた
それが悔しくて
え「明日仕事なの?」
割って入った
『あ、うんそうなの、
でも早くないし取材だけだから
いいかなって思って、』
え「そっか、でも夜遅いしキイチに送ってもらったら?」
『みんなも送ってもらう予定でしょ?
だからわたしタクシーで....』
え「俺らまだいるし、
ほら潰れてるやつもいるから大丈夫だよ」
キ「じゃあ、車回してきます」
『うんありがとう』
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できることならあと少し
一緒にいたいけど
この時間隣にいて
ちょっとでも距離が縮まったことに
感謝をして我慢しよう
少ししてからAちゃんの
スマホが終了を知らせた
『じゃあ行くね、
ふふ、楽しかった色んな話し出来て!
ありがとう』
歩き出そうとする背中をみて
もうつぎはないかもしれない
そう思ったら鼓動が早くなって
覚悟を決めて小さく息を吸い込んだ
え「連絡先教えてよ」
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作者名:れ も ち ょ | 作成日時:2019年7月18日 4時