けんとせんせい、 ページ50
。
さっきまで騒がしかった校長室が一転して
残された私と健人先生が
静かに見つめあっている。
短時間でいろんなことがぶち込まれたものだから
あっけに取られる私と
既に機能停止している健人先生、
健人先生は口元を両手で覆って
私と目を合わせてる、、いや女子か。
『えぇっと、校長先生、結構前から知ってたん、、ですね。』
急に敬語になるのはかなり動揺している証拠だろう。
「え、、あ、そうですね、」
『あっ、いや、そんなことより、その。』
『ああ〜っ！！！』
顔を隠してしゃがみこむ健人先生。
少し内股気味なのが可愛い、とか思ったり。
『結婚するの？とか、普通、聞かないよね、、』
『校長先生さ、、。』
目だけを覗かせて私を見る
その上目遣い、、やばい。
っていうか、それ私に言わないでよ。
『なんか、いっつもこうだ、』
『Aに告白するときも、Aが先にそれっぽいこと言っちゃうし、』
『プロポーズだってもうちょっと待とうと思ってたのに、』
『校長先生、余計なことしちゃうし、、』
『いやでも、先生が言ってくれなきゃ、俺なかなか言い出せなさそうだし、、』
はあっ、と大きく息をはいた先生は
立ちあがって赤くなった自分の顔を
自分の手で仰ぐ。
一連の流れが終わったとき、
健人先生は私を見て口を開く。
『A、今じゃなくていい。』
『だけど いつか、俺の』
.
緊張しているのか、
一度目をとじて、息を吐く。
.
『俺の…』
.
『お嫁さんになってくれませんか？』
『じゃなくて、』
『お嫁さんになってください！』
.
大好きな先生の、
真っ赤に染まった頬に
ＹＥＳの返事の代わりに優しくキスをした。
言葉で返すのは
はずかしいんだもん。
『…A？』
ぎゅっと私を抱きしめた先生は
珍しく私からキスしたのになんだか嬉しくなさそう。
不思議に思うと先生はこう言った。
『…ほっぺじゃなくて、口にして。』
どこまでも甘ったるい私の先生
Fin
.
終わり
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nori(プロフ) - すごくすごく面白くて一気読みしちゃいました！笑主様の書かれるお話最高だし読みやすいしすっごく好きです！長編お疲れ様でした！ (8月21日 20時) (
レス) @page50 id: 415de435f6 (このIDを非表示/違反報告)
審判#頑固同担拒否 - 最初から続編の最後まで見させてもらいました！！！ 私長編は飽きやすいんですけど、このお話は飽きずに読めました！スッごく面白かったです！！ (2019年8月10日 11時) (レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 面白かったです！ありがとうございました( *´▽｀)_旦~ (2019年7月25日 17時) (レス) id: 84713c49a9 (このIDを非表示/違反報告)
yuna20030303(プロフ) - 今までで1番大好きです！ 続編待ってます (2019年1月18日 2時) (レス) id: e3d2ce0b66 (このIDを非表示/違反報告)
水葵(プロフ) - とっても面白いです！続編ぜひ作って欲しいです！ (2017年10月27日 23時) (レス) id: 5d6484b35e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむ | 作成日時：2016年1月1日 22時
