4、イソギンチャク達 ページ4
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「よし……シフト入りまーす」
寮服に着替え終わり、私は接客に取り組む。
たいして大変な仕事では無いため小銭稼ぎにもってこいのバイトは今日からもっと楽になる。
何故なら今日から"イソギンチャク"達が入って来るからね。
「おーおーやってんねぇ」
私は
私はおぼんに乗っているシェイクを落とさないように、なおかつスピーディーに運んで行く。
こちとら今日入った新人と違って長年やってますから。
「うわぁっ!!」
ーーーガシャン!!!!
大きな音と共にパエリアやシェイクが地面に散乱している。
イソギンチャクがミスをしたのだ。
「おいおい大丈夫かい」
優しい私は焦っているイソギンチャクと共に割れたお皿を処理してあげる。
ペコペコと謝りながら食べ物をかき集めているイソギンチャクは泣きそうな顔ですらあった。
それも無理無いだろう。
フロイドとジェイドの新人教育は軽くパワハラの領域を越している。
それくらいメンタルを削ってくる教え方なのだ。
「ん〜?シャチちゃん何してんの〜」
「あ、フロイド。なんかタオル持ってきてくんない?」
「いいよ〜」
なるべく早く頼むフロイド。
てかこんな事になるならイソギンチャクなんてこんなに要らないのに。
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ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年11月24日 19時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おみか | 作成日時:2020年9月19日 21時