私を誘拐した意味あったか？【浦島坂田船】

誘拐の意味１７ ページ17

「君は……センラだよね？」



「よくお分かりで、そらるさん。今すぐAさんから離れてくれます？」



黙ってにらみ合う二人。え、私？
その真ん中でポテチ食べてますけど何か←


うん、やっぱりコンソメだよなぁ。うす塩も捨てがたいけど……。



「Aさん、空気読んでくださいよ〜。
何か気ぃ抜けちゃったじゃないですか」



「悪かったな。私はお腹が減ったんだ」



ポテチをモグモグしていると、そらるさんはフッ、と軽く笑って踵を返した。



「今日は諦めるよ。今度はまふまふとか探偵も連れてくるから、覚悟しててね？」




「______二度と来ないで頂けると嬉しいですわ」




「それは無理」



そらるはフワッと、船の欄干を飛び越え、夜の海に消えて行った。



「え、海に飛び込んだの！？」




「仲間の船にでも乗ったんでしょう。

……ところで、Aさんはもっとしっかりして下さいね。メールだけ送られても分かりませんから」




「しょーがないじゃん。変なことすれば、そらるさんに見つかってたかもしれないし。

片手でメールを打ったんだから、凄いでしょ」



「メールの内容が【タラシ野郎】だったら、分かりませんよ」



ジト目で見ないでくれ。
タラシ野郎は本当なんだから((



「センラは一途ですからねっ」



「ふぇ？」



「……殴っていいですか？」



「てへぺろ☆」


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殿堂入り、ありがとうございます。
本当に嬉しいです。

これからもどうぞよろしくお願いします。


新作です。

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私は君の好きな人になりたかった【うらたぬき】

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