新一の姉は女優さん

灰原哀 ページ42

連日の仕事続きで疲れている。




ピンポーン

『はい…』

「姉さん、実は…」

『仕事続きで疲れて寝ていた姉を起こすなんていい根性ね さぞかし重要な用事なんでしょうね どうなのどうなのどうなの？』

コナン((息継ぎ無しで言いやがった…
こんな姉さん久しぶりだな、よっぽど疲れてるんだろう…))

「実は、阿笠博士のところに…〜〜〜…ってわけで。」

『小学生の女の子？？あ、でも中身は大人で…
わかったわ、ちょっと仲良くなってくる！』

「あ、ちょっと姉さん！？」




『はーかーせ！哀ちゃん紹介して！』


見つけた…あの目は睨んでいるんじゃなくて、味方か敵かを見定めている目だ。
女優をやっているとそのくらいは分かる。
ここは、演技じゃなくて素で接した方が良さそうね。



『こーんにーちは！哀ちゃんだよね？
工藤Aよ。藤峰Aとして女優もしてる。
よろしくね！

今まで辛かったでしょう？もう安心していいから！
私の前では遠慮なく泣いたりしてもいいからね！』


哀ちゃんはビックリしたような顔をした後。

「工藤くん、ちょっとお姉さんと2人きりにして。」


と言い、博士と新ちゃんを追い出した。


すると、少しだけ顔を歪ませて

「ありがと…」

と、さっきの言葉に対してお礼を言った。


その後は、いろいろと話してくれた。
組織で毒薬を作っていたこと、姉を殺害されたこと…
辛すぎる。

思わず抱きしめると、少しだけ服が濡れた気がした。



それから、私は芸能界のことや未来の話などの楽しい話をした。

すると、だんだんと笑うようになり、私が帰る頃には「Aお姉さん」と呼んでもらえるようになった！

そして、友達になりました！

そのことに対して新一はビックリしてたけどね。

ーーー
灰原side

工藤くんのお姉さんは真っ白で光のようなオーラを纏っていて…

触れたら汚してしまいそうだと思った。

だけど、抱きしめられた時感じたのは、
その光は闇を受け入れ、闇を光に変えていっているようだということ。

この人なら、救ってくれる…？
心を開いてもいいかもと思った時にはすでに友達になっていた。

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