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松「あ?誰だそのちんちくりん」
後ろを振り返ると、ギロッと言う効果音がつくほど私を睨むヤンキーを先頭に、金髪と優男No.1、2がいた。え、なんでいるの?というか後ろに現れないで心臓に悪いから。
萩「女の子にそんな言葉使わないの!」
松「別にいいじゃねぇか」
事実だろ?と私を親指で指すこいつ
てか人に指を指すなよ。そういうあなたもガラ悪いですね。とでも言いたいが、言ったらやられる気がするので無言を貫き通す。
萩「ごめんねー松田はこういうやつだから、許してやってくんないかな?」
両手を胸の前で合わせお願いのポーズを取るロン毛に無理というほど私は最低なやつではない(多分)ので、許すという意味を込めて頷く。これで平和に終わる…
降「そんなこともわからないのか。さすが単細胞なだけあるな。」
かと思いきやなんということでしょう。この場において空気を読まない発言をする奴がいた。絶対これまた喧嘩しちゃうよね。すると同じことを思ったのか、優男No.1は「お、おいゼロ…」と、先ほどの発言を取り消さそうとしているが時すでに遅し。
松「あ"あ"?テメェ今なんつったゴラァ。」
降「頭が悪いだけでなく耳も末期のようだな。」
松「オーケーそれは俺にやられるってことだな?上等だ表だろパツキン」
降「やられるのはお前だろ?何言ってんだ」
目の前で段々ヒートアップしていく2人の言い合いを、必死に抑えようとしている彼ら。
諸「おいゼロいい加減にしろって!」
萩「松田も!降谷の挑発に乗らない!」
降 松「「離せヒロ!!/萩原!!」」
優男は金髪を。ロン毛はヤンキーを羽織い締めし、なんとか殴り合いを起こさないようにしていた。それでも彼らの方が力が強いようで、その甲斐なく、2人は拘束を振りほどき、再び殴り合いを始めてしまった。
突然始まった金髪vsヤンキーのボクシング大会(仮)に私は思わず突っ立っていた。
2人以外の3人も止めるのを諦めたのか、あるものは溜息をつき呆れ、あるものは先程とは一変し、喧嘩している奴らを応援するという奇行に走り、そしてまたあるものは程々にしろよと言いながら豪快に笑っている。
いやカオスすぎね?
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作者名:ごま麦茶 | 作成日時:2020年6月3日 9時