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「これをもって、入学式を終了する。各自担当の教官を確認した後、その教官の指示に従い行動してくれ。」



そう言って壇上を降りた教官を見届けたあと、全員がぞろぞろと各自の教場へと向かう。その道中、結構人数が多いためか、時々肩がぶつかったりコケかけたりとまぁすごかった。



そんなこんなで無事自分の教場についた私は、適当な席に座る。まぁ当然知り合いもいないので1人楽しくぼっちっち状態なのだ。これ自分で言ってて悲しい。



『暇だなぁ』



いやほんとに暇。早く教官来てくれ。



_________




暇といってから数十分後に漸く教官が来た。名前は鬼塚教官というそうだ。そして今右の列の前から順番に自己紹介をしている。私は一番左の列の一番後ろなのでまだまだあとだ。



次は誰だろうとその生徒に目を向けると私は思わず固まってしまった。



「降谷零だ。よろしく頼む。」



日本人とは程遠い金髪と色素が明るめの水色の目。更に他の生徒達よりも濃い肌の色。おまけに端正な顔立ちときた。



その後も無駄に容姿端麗な集団が自己紹介をしていった。



降谷の右側にいた黒髪に特徴的な猫目の男が諸伏景光。第一印象は優男。この一言に尽きる。話したことないけど本能がそう言ってんだ(は?)


そしてその後ろにいるロン毛の男が萩原研二。見るからにナンパしそうな奴だな。いやここに着くまでの道中何人かの女子に話しかけてたから実際ナンパ野郎なのか。


そして更にその横に座っている天パが松田陣平。こんなこと言うのあれだけど、こいつ高校時代ヤンキーだったんじゃねって言うほど態度が悪い。こいつよくこんなのでここ入れたな


そして最後にその後ろにいる大きな体格をしているのが伊達航。この集団の中で2番目の優男。やはり人は見た目によらない。



絶対女子学生達この集団に落ちたよね。いやだって周りの女子達小さな声で黄色い歓声を上げている子もいるし、若干頬を赤らめている女子もいるし。



だが私は言わずもがな無である。え?じゃあなんでさっき固まったかって?そんなの決まってんじゃん。絶対こいつらとか変わったらめんどくさくなるランキング第1位と思ったからだよ。



あ、次自分じゃん。



『梨沢彼方です。よろしくお願いします。』


それだけ言って席に座る。我ながら無超絶愛想だと思う。



うし




絶対こいつら(面倒い奴ら)と関わらないようにしよう。




そう決心した今日だった。

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作者名:ごま麦茶 | 作成日時:2020年6月3日 9時

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