0冊 星界鉄道 ページ1
ガタンガタン…ガタンガタン…
「…やぁ、こんばんは。今日も星が綺麗だね。」
星の海を眺めながら少年は脚を組み直し、
目の前の乗客に軽く挨拶を交わした。
「君は、ここへ来るのは初めてかな?」
ガタンガタン…
列車は定期的なリズムを刻む。
「あぁ、分かるとも。
僕は魔法使いだからね、すぐ分かったよ。」
薄い笑顔が星空の海の色にはよく映える。
白い髪をスルリ滑る星の飾りが輝く。
「…君はこの列車の行き先を知っているかい?」
ガタンガタン…ガタンガタン…
「アハハ、そんなに怯えなくても心配ないさ。」
ガタンガタン…ガタンガタン…ガタン…
「あぁ、君の望む場所に向かっているだけさ。」
ガタンガタンガタン…ガッ…
突如車内アナウンスが入った。
《次はー、夢3番地ー、夢3番地ー。》
「おや…、もう時期に着くらしい。」
ガタン…ガタン…
「この列車は君が望めば何処にだって行ける。」
星屑の流れが遅くなる。
古い革のシートが深く乗客を包み込んでいた。
「それじゃあ、もうお行き。
なぁに、心配いらないよ。
きっと望めばまた列車はやって来る。」
カタン…カタン…プシュ-…
「それでは、また。」
少年は笑顔で手を振った。
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るな(プロフ) - ポラリスさん» いえいえ!これからの展開が楽しみです♪( ´▽`) 更新がんばってください! (2016年6月7日 23時) (レス) id: af0f9885a6 (このIDを非表示/違反報告)
ポラリス(プロフ) - るなさん 閲覧頂きありがとうございます!^^*これから少しづつ色々と繋がっていく予定です!楽しんで頂けたら嬉しい限りです^^*これからもよろしくお願いします! (2016年6月7日 23時) (レス) id: 1badba41ae (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - いつもお世話になってます。最新話すごいですね!話が繋がっているところが魅力だと思います!楽しんで解釈させていただきます(*^^*)失礼しました。 (2016年6月7日 23時) (レス) id: af0f9885a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポラリス | 作成日時:2016年5月9日 16時