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翌日。





「ハァーン!?涼介ぇー、昨日ライト付けっぱなしにしただろぉ??」




ドタドタと階段を登る音がして、次いでガンガンとドアを叩かれてる音がする。




気持ちよく寝てたのに親父の美声()に起こされて、不機嫌さ丸出しで自室のドアを開けた。



「朝からうるさいって。何?」


「わお♡もうすぐ昼だよ!ていうか裸で寝てたの?涼介ったら」



ヤダー♡って言いながら掌で顔を覆う親父。


「うわ眩しいっ!肌が自発光してるよ?キャー、えっち!」



いやいや。隠したフリして指の隙間っから目が見えてるから。

ったくやることがいちいち昭和だな。



「息子の裸にコーフンすんな。で、どうしたんだよ?」


「そうだ!すっかり忘れてた!←
涼介、昨日パパの車使った後ライト消すの忘れたでしょ!」


「へ、ライト?ちゃんと消したよ?いくら初心者でも流石にわかるから!」


「え、だって、パパ今日は車で会社に行こうとしたのにバッテリー上がっちゃってたんだよー」


パンチパーマにダブルのスーツでご出勤の見た目ヤ〇ザのくせに、シクシク泣くのやめて貰えるかな。



「バッテリー?まじかよ」


「マジだって。昨日最後にあの車に乗ったのは涼介だから!ほら早く見て来て!」





ったくしゃーないな、、。






しかももう昼前なのにこんな時間から出勤かよ。

親父の仕事は相変わらず謎だらけだ。








寝起きでだるい身体のままTシャツに着替えて、車の方へ向かう。



ドアを開けて記憶のとおりに車を確認すると、たしかに昨日はライト消したはずなのにな、と思い返す。



あ、そもそも。



車の設定で、エンジン消して鍵をロックしたら勝手にライトは消える筈じゃ無かったか?


慌ててそこのスイッチを確かめる。



やっぱり・・・!

オートOFFの方になってるのに何故だ?




そう言えば俺、昨日ちゃんと鍵したっけ??




急に胸騒ぎがして、車内を確かめる。





「あ、え?!なんだこれ! マジか・・・!」




嫌な予感が的中して、俺は慌てて親父を呼んだ。

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作者名:AKA | 作成日時:2022年4月4日 8時

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